クレイジー・ハート 

(CRAZY HEART)2009

監督 スコット・クーパー  
キャスト ジェフ・ブリッジス バッド・ブレイク
  マギー・ジレンホール ジーン・クラドック
  コリン・ファレル トミー・スウィート
  ロバート・デュバル ウェイン(バッドの友人 飲み屋のオヤジ)
  ポール・ハーマン ジャック(バッドのマネージャー)
  ジャック・ネイション バディ(シーンの息子) 
  リック・ダイアル ウェズリー(ジーンの叔父 ピアノ弾き)
  トム・バウアー ビル(酒をおごってくれた商店の店主) 
  ジェームズ・キーン ジミー(ボウリング場のオーナー)
  ライアン・ビンガム トニー(バックバンドのギター)

かつて人気を博したカントリー・ミュージシャンのバッド・ブレイク。

57歳になった今では、酒に溺れ、地方をドサ回りしながら自堕落な生活を送る日々。

そんな中、女性記者のジーンと出会い、彼女とその幼い息子と交流を深めるなかで、自身の生き方を見つめなおしていく・・・

 

うらぶれた男が、ある出会いをきっかけに変わっていくという、ありがちな再生の物語。奇抜さや物新しさはないものの、とってもやさしくて温かみのある脚本。

音楽と絡めるのもいいですね。映画と音楽は相性抜群なので。

 

実話のようにも思えるお話ですが、原作はトーマス・コッブの同名小説で、創作のお話になります。

 

ジェフ・ブリッジスはミュージシャンとしも活躍しているので、作中でも自分でギターを弾いて歌っています。

コリン・ファレルも自分で歌っているそう。

 

製作総指揮も務めたジェフ・ブリッジスがアカデミー主演男優賞を、主題歌 The Weary Kind(バッドが最後に作ってた曲)がアカデミー歌曲賞を受賞しました。脇を固めたロバート・デュバルが製作に入っています。

 

本作ではカントリー音楽も重要な要素なので、曲がしっかりしていないと 映画全体がウソっぽくなってしまいますが、主題歌のThe Weary Kind含め全ての楽曲が良く出来ていたと思います。

 

ミュージシャンと愛という点で「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

を、奮闘するダメオヤジという点で「レスラー」を思い起こしたりしました

 

(見どころ)

●やさしい脚本。

何かすごい劇的な出来事や事件が起こるわけじゃなく、それでも人との出会いや交流を通して人は変わっていけるんだよと言われているよう。

バッドとジーンが結局は結ばれず、切ない余韻を残すあのラストはいいですねー。

 

★★★PICK UP LINES★★★

主題歌 The Weary Kind

 

And this ain't no place for the weary kind
This ain't no place to lose your mind
This ain't no place to fall behind
Pick up your crazy heart and give it one more try

 

ここは疲れ果てた男の居場所じゃない

正気を失ってはいけない

もうここで背を向けてはならない

壊れた心をなだめて もう一度やり直そう