ギャング・オブ・ニューヨーク A
(GANGS OF NEW YORK)2002
監督 | マーティン・スコセッシ | |
キャスト | レオナルド・ディカプリオ | ジョニー・ヴァロン(アムステルダム) |
ダニエル・デイ・ルイス | ビル・ザ・ブッチャー(ウィリアム・カッティング) | |
キャメロン・ディアス | ジェニー・エヴァディーン | |
ジム・ブロードベント | ウィリアム・トゥイード | |
ブレンダン・グリーソン | モンク | |
ジョン・C・ライリー | ハッピー・ジャック(保安官) | |
ゲイリー・ルイス | マグロイン | |
ヘンリー・トーマス | ジョニーの友人 | |
ウティーヴン・グレアム | シャング | |
ラリー・ギリアード・Jr | ジミー | |
カーラ・シーモア | マギー(カギ爪の女) | |
リーアム・ニーソン | ヴァロン神父(ジョニーの父) |
1860年代、南北戦争最中のアメリカ。
ニューヨークのスラム街ファイブ・ポインツを舞台に、ギャングの抗争と、復讐のドラマを描いた大作映画です。
アイルランド系のリーダーだった父を殺された主人公と、その仇であるギャングのボス、ビル・ザ・ブッチャー。
この2人のドラマを軸しながら、当時の社会情勢や事件も併せて描いています。
話は完全にフィクションですが、ビル・ザ・ブッチャーや政治家トゥイード等、実在した人物の名前が使われていたり、当時アイルランドから大勢の移民がやって来ていた事や、徴兵制に反発したアイルランド系の人々が大規模な暴動を起こした実際の事件(1863年ニューヨーク徴兵暴動)が描かれてます。
スコセッシ監督と主演ディカプリオのコンビはこれが最初。以降、
「アビエイター」「ディパーテッド」「シャッター・アイランド」
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と続いていきます。
製作費は1億ドル、撮影はイタリアの巨大撮影所チネチッタに、当時のニューヨークの街並みを完全再現して9か月間かけて行われた大作ですが、興行的はそこまで伸びなかったです。
(見どころ&好きなところ)
●ダニエル・デイ・ルイス演じるビル・ザ・ブッチャー
史上だた一人、3度のアカデミー主演男優賞に輝く彼が演じたギャングの
ボスは、狂気の中に孤独を漂わせた味のあるかっこいい悪党でした。
(本作でも受賞はしなかったものの、ダニエルがアカデミー主演男優賞に
ノミネートされました。本作の主演はディカプリオなのですが、ハリウッドはそういう露骨な事もするんですよね。厳しい世界です。)
●決して相容れない立場にある男二人が、互いに交流が深まる中で、ただ
憎いだけの敵ではなくなっていく複雑な想い。
主人公からしたら、仇であるはずのビリー・ザ・チョッパーも父のような
存在になっていたのかな~なんて思ったり。
★★★PICK UP LINES★★★
ニューヨーク
南北戦争2年目。通りを行進するアイルランド人の軍団。
この街の住民は雑多だった。ギャングのリーダーに、金持ちに貧乏人。
「街」というよりは「溶鉱炉」だった。
やがて都会が鋳造されていく溶鉱炉。