アビエイター B

(The Aviator)2004

監督 マーティン・スコセッシ  
キャスト レオナルド・ディカプリオ ハワード・ヒューズ
  ケイト・ブランシェット キャサリン(ケイト)・ヘプバーン
  ジョン・C・ライリー ノア・ディートリッヒ(財務係)
  マット・ロス オーディ(飛行機エンジニア)
  アダム・スコット ジョニー(広報係)
  ケイト・ベッキンセール エヴァ・ガードナー
  イアン・ホルム 雲を探した学者
  アレック・ボールドウィン ホアン・トリップ(パンナム航空社長)
  アラン・アルダ ブリュースター議員
  ダニー・ニューストン ジャック・フライ
  グウェン・ステファニー ジーン・ハーロウ
  ケリ・ガーナー フェイス・ドマーク(発掘女優)
  ウィリアム・デフォー ローランド(パパラッチ?)
  シュード・ロウ エロール・フリン
  フランセス・コンロイ キャサリンの母
  ケネス・ウェルシュ キャサリンの父
  エミー・スローン ハワードの母

ハワード・ヒューズの半生を描いた大作映画です。日本での知名度は

いま一つですが、実業家、飛行機乗り、映画製作者などいろんな顔を

持ち波乱万丈の人生を歩んだ超々

大富豪です。

 

スコセッシ監督&ディカプリオの

コンビは「ギャング・オブ・ニューヨーク」に続き2作目です。

作品賞、監督賞、主演男優賞など多くの部門でアカデミー賞にノミネートされましたが、主要部門で受賞できたのは助演女優賞(ケイト・ブランシェット)だけでした。ディカプリオもなかなかの熱演だったと思いますが残念。

 

 

ハワード・ヒューズという強烈な題材・キャラに頼る部分が大きく、映画、物語としてのおもしろ味がうすかった。

 

(見どころ)

●ハワード・ヒューズという男

すげー人だなー。思い込んだら突っ走るチャレンジャー。

敵も作るし、誤解もされるだろうけど、こういう人が時代を作っていくのかなー。下に簡単なバイオグラフィー。

 

(好きなところ)

●ハリウッド黎明期 そのガツガツした雰囲気

登場人物も実在した人達ばかりで、当時の名女優達を現在の女優が演じてるのがおもしろかった。オスカーに4度輝くキャサリン・ヘプバーンを演じたケイト・ブランシェットも本作でオスカーを受賞。

本人にとっても似てたらしい。

 

(ハワード・ヒューズ)1905-1976

父親が高性能な掘削ドリルを開発。特許を取得して大金持ちに。

その父が亡くなり18歳で莫大な財産を引き継ぐ。

 

映画製作

ハリウッドにコネもなく、映画製作未経験だったが1928年「暴力団」が

第1回アカデミー作品賞にノミネートされた。次作「地獄の天使(HELL'S ANGEL)」では監督も務める。本物の戦闘機を何十機も買い揃え、サイレントとして撮ったがトーキーで一から取り直すなど湯水のように製作費をつぎ込み2年以上の歳月を費やした甲斐あって大ヒット。ただ莫大すぎた製作費を回収するには至らず。撮影中に事故でパイロットが3人亡くなっており、自身も墜落事故で頭に大ケガ。その後も1932年「暗黒街の顔役」など数々のヒット作を製作。(アル・パチーノ主演の1983年「スカ―フェイス」は「暗黒街の顔役」のリメイク作になります。)

 

飛行機乗り・航空事業者

1935年、航空機製造会社ヒューズ・エアクラフト設立。

1937年、アメリカ大陸横断最速記録樹立。

1938年、世界一周最速記録樹立。

1939年、航空会社TWA(トランス・コンチネンタル&ウェスタン)

     を買収。(後にトランス・ワールド航空に改名。)

1946年、高速偵察機の試作機XF-11の試運転中に墜落。大ケガ。

    (XF-11はフォルムが独特で好きです。)

1947年7月~8月、ブリュースター議員による聴聞会。

1947年11月、史上最大の飛行艇ハーキュリーズがテスト飛行。

       機体に木材が使われていたためスプルース・グース

      (木製のガチョウ)と揶揄された機体。

       飛んだのはこの1度きり。現在はオレゴン州の

       エバーグリーン航空博物館に展示されてます。

その後、国際線にも進出。ライバルのパンナム(パン・アメリカン航空)と並びアメリカの代表的な航空会社に。

 

その後

劇中でも描かれていた潔癖障害や脅迫観念がひどくなり、ほとんど部屋から出なくなる。薬物の中毒もあったよう。1976年70歳で他界。

 

※パンナムは破産、トランス・ワールドは合併吸収され現在はどちらもありません。

★★★PICK UP LINES★★★

ニュースより

 

テキサスの実業家ハワード・ヒューズ氏が大金を投じて映画製作。

137名のパイロット。87機の戦闘機。35人のカメラマン。2000人のエキストラ。実戦より金のかかる大作はいつ完成するのやら。

 

ハワード・ヒューズの夢が実現。2年の苦戦の末に「地獄の天使」が完成。製作費はなんと200万ドル。全国民がチケットを買えば利益が出る計算です。

 

※タイトルの aviator は飛行士という意味です。

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公開年  
2004年  
ランク  
B  
年代  
   
舞台