エリザベス C

(ELIZABETH)1998

監督 シェカール・カプール  
キャスト ケイト・ブランシェット エリザベス1世
  ジョセフ・ファインインズ ロバート
  ジェフリー・ラッシュ ウォルシンガム
  クリストファー・エクルストン ノーフォーク卿
  リチャード・アッテンボロー ウィリアム卿
  ヴァンサン・カッセル アンジュー(仏の見合相手)
  エリック・カントナ フランス大使
  ジェームズ・フレイン スペイン大使
  キャシー・バーク メアリー女王
  エミリー・モーティマー カット(エリザベスの侍女) 
 

テレンス・リグビー

ガーディナー(カトリックの司教)
  ダニエル・クレイグ ヴァチカンからの刺客
  ファニー・アルダン スコットランド女王

16世紀のイングランド女王エリザベス1世。25歳で即位し、生涯結婚することなく処女王と呼ばれ、統治した40年は黄金時代と呼ばれ評価されている彼女が王位に着き、君主としての覚悟を決めるまでの半生を描いた歴史ドラマです。

 

史実に沿ったストーリーなんでしょうが、まとまりのない脚本でした。

この時代の歴史的な背景を知っていないと話がすこぶるわかりづらい。

宗教的な対立は彼女の出自、父ヘンリー8世や母アン・ブーリンに起因していますが、その辺は 2008年「ブーリン家の姉妹」をご覧ください。

また2007年には同監督、同主演で黄金時代を描いた続編「エリザベス ゴールデン・エイジ」が製作されてます。

 

本作はアカデミー賞で作品賞、主演女優賞など7部門でノミネートされ、

またゴールデングローブ主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットが

一躍注目を浴びるようになりました。

ロバート役のジョセフ・ファインズは、本作と争ってアカデミー作品賞・

主演女優賞を受賞した同年公開の「恋におちたシェイクスピア」で主人公のシェイク・スピアを演じてます。シェイク・スピアもエリザベス時代の人で、こちらにもエリザベス1世が登場してます。

 

今では「女王陛下に使える」ダニエル・クレイグが、女王陛下を狙う端役で出演してます。

 

イギリス映画ですが、監督はインド出身、主演のケイトとウォルシンガム役のジェフリー・ラッシュはオーストラリアの出身です。

 

(見どころ)

● ラスト 

敵対勢力の粛清、覚悟を決めての剃髪、皆の前に登場するシーンの

荘厳さ、迫力はすごかった。

ちょっと「ゴッドファーザー」を連想しました。

 

(好きなところ)

●他の作品でもみられますが、ケイト・ブランシェットの太めの声での、

流れるような台詞まわし。

 

★★★PICK UP LINES★★★

絶対君主

 

エリザベス

「英国の敵は始末したわ。これから何を?石のような女に?

 何にも心を動かさぬ女?」

 

ウォルシンガム

「それが絶対君主です。」