エネミー・オブ・アメリカ B

(ENEMY OF THE STATE)1998

監督  
トニー・スコット  
キャスト  
ウィル・スミス ロバート・ディーン弁護士
ジーン・ハックマン ブリル
ジョン・ボイト レイノルズ(NSA)
リサ・ボネット レイチェル(ロバートの元カノ・情報提供者)
レジーナ・キング カーラ(ロバートの妻)
ローレン・ディーン ヒックス(レイノルズ秘書)
バリー・ペッパー プラット(レイノルズ部下)
ジャック・ブラック フィードラー(衛星担当)
イアン・ハート

ビンガム(レイノルズ部下)

ジェイク・ビジー クルーグ(レイノルズ雇われ部下)
スコット・カーン ジョーンズ(レイノルズ雇われ部下)
ガブリエル・バーン 偽ブリル
スチュアート・ウィルソン アルバート議員(法案推進派)
ラリー・キング TVキャスター(本人役)
トム・サイズモア ピンテーロ(マフィアのボス)
ジェイソン・リー ザヴィッツ(鳥を撮影)
ジェイソン・ロバーズ フィリップ・ハマースリー(殺された議員)
フィリップ・ベイカー・ホール ロバートの上司

NSA(国家安全保障局)による殺人事件現場を映した映像データを偶然手に入れてしまった弁護士のロバート・ディーン

事件もみ消しに動くNSAに徹底的に監視され追い込まれていく。

 

国家による情報監視に関する法案を巡る謀略に巻き込まれてしまった男を描いたサスペンス・アクション映画

 

ジェリー・ブラッカイマー製作

トニー・スコット監督

ウィル・スミス主演

というエンタメ感あふれる顔ぶれで作られ大作。

 

・ブラッカイマー製作&トニー・スコット監督はこれで5作目。

(「トップガン」「ビバリーヒルズ・コップ2」「デイズ・オブ・サンダー」

クリムゾン・タイド」)

 

・ブラッカイマー製作&ウィル・スミス主演は1995年「バッドボーイズ

・トニー・スコット監督とジーン・ハックマンは1995年「クリムゾン・タイド

 

・ウィル・スミスは95年「バッドボーイズ」、96年「インデペンデンス・デイ」、97年「メン・イン・ブラック」と一番ノリノリの時ですねー。

 

(見どころ)

●丸裸にされ、常に監視される恐怖

人に見られるかもしれない屋外で暗殺を決行するなど情報収集機関らしからぬド派手な作戦を展開しまくりですが、監視される事の怖さや、情報を操作される事で追い詰めらていくスリリングさを楽しめます。

 

(NSA)National Security Agency 国家安全保障局

CIAやFBIとともに悪の組織として描かれることも多い組織。

国防省の情報機関。

 

(監視とプライバシー)

衛星による監視や盗聴、追跡装置等々、主人公が徹底的な監視に追われるスリリングな展開を楽しめる作品ですが「情報化社会の監視とプライバシー」というテーマについて言えば、一昔前の内容。

特典映像で製作のジェリー・ブラッカイマーが「作品を観た観客は、こんなことまで出来るのかと驚くだろう。」と話してしたところに時代を感じますね。

 

権力による市民の監視とプライバシーは現代でも問題になるテーマではありますが、わざわざ靴の裏に発信式を仕込むまでもなく、全員が携帯というGPSを持ち歩いている昨今。

監視カメラの台数も当時よりも格段に増え、ネット環境やIT技術もはるかに進み、さらに911のテロを経た現在、この作品で危惧されているような監視社会はすでに完成してしまっている気がします。

市民も常に監視とまでは言わなくても、常に記録されている社会であることは自覚した上で、その利便性や危険性の折り合いの付け方が現在の問題かなー。

 

★★★PICK UP LINES★★★

ラリー・キングのインタビュー

 

Congressman Albert, how do we draw the line between protection of national security obviously the goverment's need to obtain intelligence data, and the protection of civil liberties,  particularly the sanctity of my home?

You've got no right to come into my home.

 

アルバート議員、どこに一線を?

国家保安のため政府には情報収集が必要でしょう。

一方、市民の自由も守られるべきだ。特にプライバシ―については。

政府でも、そこに立ち入る権利はない。