宇宙探索中に発見され地球に連れてこられた地球外生命体シンビオート。

他の生物に寄生する能力を持つシンビオートの1体が、恋人と仕事を失って失意に沈むジャーナリスト、エディ･ブロックに憑りつく。

頭の中に声が響く。

「オレはヴェノム！」

マーベル･コミックのスパイダーマン･シリーズに登場するヴィラン、ヴェノムを主役にしたアクション作。

ヴェノムが映画に登場するのは2007年「スパイーダマン３」以来。

いかにもワルそうな形相で、人間の脳みそや臓器が好物という人喰いモンスターですが、本作では宿主であるエディと協力関係となり、痛快なバディ･アクション作に仕上がってます。

主演は悪役を演じることも多いトム･ハーディ。

2012年「ダークナイト  ライジング」のベイン役や、2015年「マッドマックス  怒りのデス･ロード」の主人公マックス。同じく2015年「レヴェナント 蘇えりし者」の敵役など、印象に残っているのは表情にあまり起伏の無い（顔があまり見えない）役が多かったですが、本作ではコミカルな表情も見せてくれます。

（見どころ）

●ドロドロ、ベタベタ、グニョグニョ、変幻自在のヴェノム・アクション！

元がゲル状の生物なので、伸縮や形状変化が自在で自由度の高いアクショが楽しめます。

終盤にヴェノムと、本作のメイン･ヴィランであるライオットがドロドロに入り混じりながら戦うシーンの禍々しさが好きです。

（ＭＣＵではないよ、ＳＳＵだよ）

マーベル･コミックに登場するヴィランであるヴェノム。

ＭＣＵ(マーベル･シネマティック･ユニバース)のフェイズ３が佳境を迎えた時期に公開されていますが、本作はＭＣＵと直接的なリンクはありません。ソニー主導のＳＳＵ（ソニーズ･スパイダーマン･ユニバース）1作目という

ことになってます。

（スパイダーマン･シリーズのキャラであるヴェノムは、スパイダーマンと同じく、その映画化の権利はソニー(コロンビア)が持っています。）

エンドクレジット途中では次作のヴィランとなるカーネイジが登場。

次作ではMCUとも繋がっていきます。

（MCUとSSUはマルチバースという関係性）