インベージョン A

(THE INVASION)2007

監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル  
キャスト ニコール・キッドマン キャロル・ベネル
  ダニエル・クレイグ ベン
  ジャクソン・ボンド オリバー(キャロルの息子)
  ジェレミー・ノーサム タッカー(キャロルの元夫)
  ジェフリー・ライト スティーブン・ガレアーノ
  ヴェロニカ・カートライト ウェンディ(キャロルの患者)
  ロジャー・リース ヨリシュ(ロシア大使館員)
  セリア・ウェストン ラディ(ベンの友人の妻)

宇宙からやってきた謎のウィルスに感染した者が一旦眠ると、起きた時には体を乗っ取られてしまう。街中の人が感染していく中で主人公

キャロルは最愛の息子を守り抜き街を脱出する事ができるのか、というSFパニック・ホラーな

感じの作品です。

ジャック・フィニィのSF小説「盗まれた街」(The Body Snatchers)が原作です。

過去に3度映画化されており、古典ホラーが

好きなジョエル・シルバー製作により4度目の映画化となりました。

 

きれいにまとまった王道的な展開で、目新しさはないです。

「知性はあるが感情の無い静かでクールなゾンビ」とも言える感染者たちは怖かったし、おもしろかった。

「眠っちゃだめ」という設定は使いきれていなかった感があります。

人に感染させる方法が「ゲロを吐きつける」というのは、なんか浮いてて

笑えました。

 

ニコール・キッドマンでホラーなら「アザーズ」がおススメです。

ダニエル・クレイグとジェフリー・ライトは前年「007 カジノ・ロワイヤル」からの007シリーズでも協力者的な役で共演してます。

ウィルス感染系のパニック・ホラーでは「28週後...」がおススメ。

 

1956年のドン・シーゲル監督による最初の映画化作「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」(Invasion of The Body Snatchers)は古典SFの名作と言われる一本です。4度も映画化されるという事は、それだけ洗練されて普遍的な魅力を持ったストーリーだということでしょう。

 

(見どころ)

●感染者達の集団・街

 終盤、キャロルの運転する車に群がって張り付く様は正にゾンビ。

 街の人全体が汚染という設定は「バイオ・ハザード」も連想しました。

★★★PICK UP LINES★★★

この作品の胆かな

 

In the right situation, we are all capable of the most terrible crimes.

To imagine a world where this was not so・・・

where every crisis did not result in new atrocities・・・

where every newspaper is not full of war and violence・・・

Well, this is to imagine a world where human beings cease to be human.

 

状況によっては、人は誰でも恐ろしい犯罪を犯す事が出来てしまう。

そうでない世界を想像してみたまえ。

犯罪が新たな暴力を生まない世界。

戦争や犯罪が載らない新聞。

それは人間が人間でなくなった世界だよ。