イングリッシュ・ペイシェント 

(THE ENGLISH PATIENT)1996

監督 アンソニー・ミンゲラ  
キャスト レイフ・ファインズ  アルマシー伯爵(イングリッシュ・ペイシェント
  クリスティン・スコット・トーマス キャサリン
  ジュリエット・ビノシュ ハナ
  ウィレム・デフォー デヴィッド・カラヴァッジョ(ムース)
  ナヴィーン・アンドリュース キップ(英軍インド人)
  コリン・ファース ジェフリー・クリフトン(キャサリン夫)
  ジュリアン・ワダム マドックス(アルマシー友人)
  ケヴィン・ウェイトリー ハーディ(キップの部下)
  ユルゲン・プロポノフ 独軍尋問官

第二次大戦末期のイタリア。

全身に大やけどを負い記憶を失った男。英語を話せるが自分の名前さえわからない男イングリッシュ・ペイシェント(イギリス人の患者)は看護師のハナに少しずつ蘇る記憶を語る。

北アフリカ、砂漠の大地での身を焦がすような人妻との愛と悲劇の物語を。

 

ケガを負った主人公と看護師ハナを中心としたイタリアでの現在の物語と、エジプトでの過去の回想物語の2つが交互に描かれる愛と哀しみのお話

 

原作はカナダ人作家マイケル・オンダーチェの1992年の同名小説。

 

アンソニー・ミンゲラ監督が脚本も担当。

ゴールデングローブ作品賞を受賞。

アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞(ジュリエット・ビノシュ)、作曲賞等、計9部門を受賞しました。

 

シーンに合った音楽が素敵でした。

 

レイフ・ファインズとジュリエット・ビノシュは1992年「嵐が丘」でも共演してます。

 

作中に登場する「泳ぐ人の洞窟(ワディ・スーラ洞窟)」はエジプトに実在する遺跡です。

 

(愛と悲劇)

ラブストーリーですが、戦争の悲劇を描いた作品でもあります。

愛よりも、愛がついえる悲劇(悲恋)が胸に刺さり余韻を残します。

 

(見どころ)

●アルマシーとキャサリンの激しい愛と悲恋

 

アルマシー役レイフ・ファインズの狂気をはらんだ鋭く熱い目線と、キャサリン役クリスティン・スコット・トーマスの深いほりの中、厚い瞼からのぞく絡みつくような甘い視線がいいです。

 

レイフ・ファインズは出世作となった1993年「シンドラーのリスト」でも狂気をはらんだ役を好演。

狂気キャラが「ハリー・ポッター・シリーズ」のヴォルデモートに繋がった?

 

ケガを負い、抱えられるキャサリンの You idiot.  I've always loved you.(あなたバカね。ずっと愛していたのよ。)の台詞で、アルマシーが堪えきれず嗚咽を漏らすシーンは悲しみと哀れみが胸に刺さってきます。

 

●アルマシーの最期

アルマシーに安楽死を求められ、ハナが思わず泣いてしまうシーン。

ここでも悲しみ、哀れみが胸に刺さってきます。

 

(好きなところ)

●雨の中、外ではしゃぐ一同

壊れた修道院に集まった面々は、みな戦争で傷を負った人たち。

心穏やかではないはずの人達が、みんなで楽し気にはしゃぐ様は寓話的でステキなシーンだなと思います。

 

★★★PICK UP LINES★★★

ベッドでのイチャつきシーン

 

アルマシー

I want this, this place. 

I love this place. What's it called? This is mine. 

I'm going to ask the king permission to call it the Almasy Bosphorus.

(ここがいい、ここが。ここが好きだ。呼び方はわからないが。僕のものだ。アルマシー・ボスポラス海峡と名付ける事としよう。)

 

キャサリン

I thought we were against ownership.

(所有することには反対じゃないの?)

 

 

喉元、鎖骨と鎖骨の間のくぼみの事ですが、呼び方なんてあるのかな?

 

 

メインカテゴリー  
ラブストーリー  
   
サブカテゴリー  
戦争  
公開年  
1996  
ランク  
 
年代  
1930年代~40年代  
舞台  
イタリア、エジプト、リビア