愛を読むひと B
(The Reader)2008
監督 | スティーブン・ダルドリー | |
キャスト | レイフ・ファインズ | マイケル・バーグ |
ケイト・ウィンスレット | ハンナ・シュミッツ | |
ダフィット・クロス | 少年マイケル | |
ブルーノ・ガンツ | ロール先生(法科大の先生) | |
ハンナ・ヘルツシュプルング | ジュリア(マイケルの娘) | |
ズザンネ・ロータ | マイケルの母 | |
レナ・オリン | マーサー母 / マーサー娘(現在) | |
アレクサンドラ・マリア・ララ | マーサー娘(若い時) | |
カロリーネ・ヘルフルト | 女子大生 | |
ブルクハルト・クラウスナー | 判事 |
20歳以上も年上の女性ハンナと男女の関係になった15歳の少年マイケル。
彼女から頼まれては詩や物語を朗読して甘い時を過ごすが、ある日突然ハンナは姿を消してしまう。
その後、法学生となったマイケルはナチス戦犯を裁く法廷で被告人として立つハンナの姿を見つける。
彼女が姿を消した真相とは?
彼女が隠してきた秘密とは?
原作は独の作家ベルンハルト・シュリンクが1995年に発表した小説「朗読者」です。
ドイツが舞台のお話ですが、全編英語の映画です。(米・独合作)
「愛を読む人」というタイトルからラブロマンスものを想像しましたが、「愛」というよりは「悲劇」を描いたお話でした。
前半は、少年が大人の女にSEXを教えてもらうというAVの設定のような話で始まり、このままラブストーリーで続くのかと思いきや後半はガラッと変わって戦争のホロコーストを絡めたシリアスな展開に。
主人公が過去に思いを馳せながら回想し、少年時代と現在を描くという展開は「ニュー・シネマ・パラダイス」っぽかったです。
(演技が素晴らしい)
メインの3人の演技はとても良かったです。そうでないと成り立たない映画だし。特に本作でアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ助演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレットはすごいと思いました。
「タイタニック」の時は22歳、本作の時は33歳。
自身の年齢にあった役柄を演じきれるというのも女優の魅力ですよね。決して美しいとは言えない働く女を見事に演じてました。
(ちなみにケイトは同年公開の「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」でゴールデングローブ主演女優賞を受賞。同年にゴールデングローブ賞の主演、助演の両方の受賞となりました。)
(見どころ)
●ケイト・ウィンスレットの体を張った演技
★★★PICK UP LINES★★★
ホメロスの「オデュッセイア」冒頭より
女神ミューズよ。機略に満ちた男の歌を歌っておくれ。
聖なるトロイを奪い、放浪に明けくれたその男の歌を。