ニュー・シネマ・パラダイス B

(NUOVO CINEMA PARADISO)1989

監督 ジュゼッペ・トルナトーレ  
キャスト サルヴァトーレ・カシオ 少年トト(サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ)
  マルコ・レオナルディ 青年トト
  ジャック・ペラン 大人トト
  フィリップ・ノワレ アルフレード
  アニェーゼ・ナーノ 少女エレナ
  ブリジット・フォッセー 大人エレナ
  アントネラ・アッティーリ トトの母(若)
  プペッラ・マッジョ トトの母(老)
  レオポルド・トリエステ 神父

イタリア映画です。

劇場版(約2時間)と、完全オリジナル版(約3時間)があり、完全オリジナル版の方を観ました。本当は劇場公開版を観たかったんですが、レンタル屋に完全版の方しかなかったので。

完全版にはトトとエレナの後日談が追加されたりして、劇場版とはだいぶ雰囲気が違うようです。

 

ノスタルジックな感じが涙を誘う一作です。

古き良き時代へのノスタルジーと、主人公が自らの過去に思いを馳せるノスタルジーの2つのノスタルジーを軸にしてます。

 

観る世代によって味わいが異なる作品だと思います。

トトが故郷に帰ってきたのは30年ぶり。

自分も30年後にもう一度観たら、また違ったふうに感じるのかな。

ノスタルジーが大きなテーマなので、歳とってから観た方が味わいが深い気はする。

 

また古き良き時代の映画への愛が感じられる作品でもあります。

「映画館では他人の迷惑にならないように静かに行儀よく」が当然のマナーとなった昨今。それはそれで良いのですが、みんなで笑い、みんなで泣いて、時には歓声をあげたり、野次を飛ばしたり。映画が本当の大衆娯楽であった時代への哀愁を感じます。

 

「だいぶ泣ける」と聞いていたのですが、そこまでではなかったです。確かに最後のアルフレードからの形見フィルムを観るシーンでは

笑みと涙が同時にくるような感じで良かったですが。

トトとアルフレードには、もう少し強いエピソードが欲しかった気もしました。

 

(好きなところ)

●最後の「キスシーン集」

~劇中での上演作品です~

・どん底(Les Bas-fonds)1936年(仏)

・駅馬車(The Stagecoach)1939年(米)

・揺れる大地(La Terra trema)1948年(伊)

・ノックアウト(The Knockout)1914年(米)

・無法者の掟(In nome della legge)1949年(伊)

・にがい米(Riso amoro)1948年(伊)

・ジキル博士とハイド氏(Dr. Jekyll and Mr Hyde)1941年(米)

・ヴィッジュの消防士たち(I Pompieri di Viggiu)1949年(伊)

・アンナ(Anna)1951年(伊)

・絆(Catene)1950年(伊)

・素直な悪女(Et Dieu... crea la femme)1956年(仏)

奪された七人の花嫁(Seven Brides for Seven Brothers)1954(米)

・青春群像(I Vitelloni)1953年(伊)

・貧しいがハンサム(Poveri ma belli)1950年(伊)

・ユリシーズ(Ulisse)1954年(伊)

・さすらい(Il Grido)1957年(伊)

 

その他、名前だけ出てきた映画も多数あります。

 

主人公のニックネーム「トト」はイタリアの喜劇王トトからきていると思います。上記の「ヴィッジュの消防士達」に出演してて、映ってました。

★★★PICK UP ITALIAN★★★

イタリア語映画なので、イタリア語を。

と言ってもイタリア語字幕は無かったので簡単なのを。

 

劇中に小学校で九九の授業をしているシーンがありました。

どこの国でもあるんですね。九九。当たり前か。

 

という事でイタリア語で1~10を。

 

1.uno          こちらでは基本あいさつを
 ウーノ             
2.due         「ライフ・イズ・ビューティフル
 ドゥーエ
3.tre
 トレ
4.quattro
 クアットロ
5.cinque
 チンクエ
6.sei
 セイ
7.sette
 セッテ
8.otto
 オット
9.nove
 ノーヴェ
10.dieci
 ディエチ