アイ・アム・レジェンド A
(I AM LEGEND)2007
監督 | フランシス・ローレンス | |
キャスト | ウィル・スミス | ロバート・ネビル |
アリシー・ブラガ | アナ | |
チャーリー・ターハン | イーサン | |
サリー・リチャードソン・ホイットフィールド | ロバートの妻 | |
ウィロウ・スミス | マーリー(ロバートの娘 | |
エマ・トンプソン | クリピン博士 |
ウイルスにより大多数の人類が死亡。死を免れた者もほとんどが人間を襲って喰らうゾンビのようになってしまった世界。人類救済ための研究を続けながら、誰もいないNYで一人で生きる男を描いたSFドラマ。
主人公ロバートの娘マーリー役の女の子はウィル・スミスの実の娘です。
ウィル・スミスは息子(ジェイデン・スミス)ともちょこちょこ共演してます。
(原作)
1954年に発表のリチャード・マシスンの同名小説「I am legend」が原作。本作で3度目の映画化。
1度目は1964年「地球最後の男」。
2度目は1971年「地球最後の男オメガマン」。
それぞれ主演がヴィンセント・プライス、チャールトン・ヘストン。
なかなかの大物が演じてます。
また原作小説の邦題が何度も変わってます。
「吸血鬼」→「地球最後の男 人類SOS」→「地球最後の男」→「アイ・アム・レジェンド」。
小説邦題にもある通り、小説で主人公を襲ってくるのは「吸血鬼」ですが、本作ではどちらかというとゾンビに近い描かれ方。
(原作のエッセンス)
●世界に一人だけのオンリーワン
原作小説の「世界で生き残った、ただ一人の人間のサバイバル」という設定はその後のいろんなSFやホラー作品に影響を与えていると思います。
●視点の反転
原作小説では、最後に視点(価値観)が反転するという衝撃的で恐ろしいオチが用意されています。
「自分一人だけがまともな人間だと思っていたが、吸血鬼達はただ人を襲うモンスターではなく、秩序や感情を持った新たな人類であり、吸血鬼を狩る自分こそ彼らから見て異質な存在(伝説的なモンスター)であった。」
と気づかされるというオチ。
本作ではこの視点の反転という重要なエッセンスを何故か省いてます。
(前半)
静かでアローンな感じが非常に良かったです。
「バイオ・ハザード」っぽいホラー感もよかった。
(後半)
「神」だの「啓示」だの、ハリウッド映画でしばしば見られる宗教を絡めた話になり急失速です。
あくまでサバイバルに徹してほしかった。
原作のエッセンスを抜いたあのラストはしょぼいですね。
原作のラストを意識した脚本になっていたと思うのですが、なぜあんなラストに。原作を意識した別エンディングがあるそう。
(見どころ)
●前半の荒廃した都市でのサバイバル・ホラー。
(好きなところ)
●マネキンに・・・
一人である孤独感がよく伝わってきました。
人の形をしているので2000年「キャスト・アウェイ」のウィルソンよりかは感情移入しやすいでしょうか。
★★★PICK UP LINES★★★
呼びかけ放送
My name is Robert Neville.
I am a survivor living in New York City.
I am broadcasting on all AM frequencies.
I will be at the South Street Seaport every day at midday
when the sun is highest in the sky.
If you are out there・・・
If anyone is out there・・・
I can provide food. I can provide shelter.
I can provide security.
If there's anybody out there・・・anybody・・・Please.
You are not alone.
私はロバート・ネビル。
ニューヨーク市の生き残りだ。
AMの全周波数で放送している。
毎日正午にサウス・ストリート・シーポートにいる。
もし誰かいたら、誰かいるのなら、食料に隠れ家、安全も保障しよう。
もし誰かこの放送を聞いていたら・・・応えてほしい。
君は一人ではない。