レッド・オクトーバーを追え! SS
(THE HUNT FOR RED OCTOBER)1990
監督 | ジョン・マクティアナン | |
【 レッド・オクトーバー 】 | ||
キャスト | ショーン・コネリー | マルコ・ラミウス艦長 |
サム・ニール | ヴァシリー副長 | |
ティム・カリー | 船医ペドロフ | |
ロナルド・ガットマン | メカニック | |
マイケル・ウェルデン | カマロフ(進路係) | |
ピーター・ファース | 政治士官プーチン | |
トーマス・アラナ | ロガノフ(コック) | |
【CIA、アメリカ政府関係】 | ||
アレック・ボールドウィン | ジャック・ライアン博士(CIA分析官) | |
ジェームズ・アール・ジョーンズ | グリーア提督 | |
リチャード・ジョーダン | ペルト(国家安全保障補佐官) | |
【 米潜水艦ダラス 】 | ||
スコット・グレン | マンキューソ艦長 | |
コートニー・B・ヴァンス | ジョーンズ(ソナー担当官) | |
アンソーニ・ペック | 眼鏡の副長 | |
マーク・ブラクストン | チーフ | |
ネッド・ボーン | ボーマン(新米ソナー担当) | |
【米空母エンタープライズ】 | ||
フレッド・トンプソン | 艦長 | |
ジェフリー・ジョーンズ | タイラー | |
【 その他ソ連関係 】 | ||
ステラン・スカルスガルド | ツポレフ(潜水艦コノヴァロフ艦長) | |
ジョス・アクランド | 駐米ソ連大使 |
ロシアを出航した新型原子力潜水艦レッド・オクトーバー。
しかしほどなくラミウス艦長は本国の命令を無視した潜航を始める。これに対しロシア本国はレッド・オクトーバー追撃のため潜水艦主力部隊を出撃させる。
その動きを察知したアメリカも警戒を強め、ラミウス艦長の真意を確認するためCIAの分析官ジャック・ライアンが現地へと派遣される。
いろいろな思惑が交差し、米ソ開戦の危機もはらんだ緊張の中、信念や使命の元に進み戦う男たちを描いたテクノスリラーの傑作。
(原作)
1984年発表のトム・クランシーの同名小説が原作。
小説はベストセラーとなり、一躍人気作家となったトム・クランシーは以後も軍事シュミレーション小説の第一人者として人気作を執筆していきます。
そして本作はクランシーの代表作「ジャック・ライアン・シリーズ」の1作目でもあります。
本作以後も、ジャック・ライアン・シリーズは演者を変えながら映画化されていきます。
本作のアレック・ボールドウィン版のジャック・ライアンは、ショーン・コネリー演じるラミウス艦長はじめ潜水艦乗りの男たちがカッコ良すぎるせいで、かなり影が薄くなってます。
(ポリティカル & ミリタリードラマ)
「亡命」や「米ソ冷戦」がテーマという事もあり、ポリティカル・ドラマに重きを置いた作りになっています。
「米ソの潜水艦」「空母」「アメリカ政府」「CIA」など舞台が多面的で、登場人物も多く、そのほとんどがおじさん。
少し話が固くて難しいかもしれません。
潜水艦のアクション・シーンはありますが、画的に派手さはなく、総じて「大人の男子向け」の作品になってます。
冷戦下の米ソを描いた作品ですが、公開翌年の1991年にソ連崩壊します。
(潜水艦モノ)
好きなジャンルの一つです。
海の中という逃げ場のない閉鎖空間。
敵の姿も直接は見えず、頼りは音(ソナー)だけ。
機密性の高いミッション。
攻撃をくらえば、沈没そして死へ直結。
独特の緊張感、緊迫感が張り詰めた空気がたまらないです。
(言語)
ショーン・コネリーはじめ、レッド・オクトーバーの乗員役たちは序盤だけ露語で話してますが、すぐに英語に変ります。
ソ連潜水艦の乗員が英語でしゃべっているのはご愛敬。
ハリウッド映画ではよくみられます。
若干しらけちゃったりもしますが、大目に見てあげましょう。
終盤にアメリカ人たちがレッド・オクトーバーに乗り込んでからは、両者英語のままスル―させてしまうのはさすがにと思ったのか、一部ロシアで対応しているシーンがあります。こういう事されると逆にしらけちゃうなー。
(好きなところ)
●主演ショーン・コネリーがカッコイイですねー。
冷静沈着、大胆不敵なベテラン艦長を好演。
ショーン・コネリーと言えば、若山弦蔵さんの低く渋い声の吹き替えもカッコイイ。
●艦長の右腕、副官ヴァシリーを演じたサム・ニールや、米潜水艦の艦長を演じたスコット・グレンが矜持を持ったキャラを渋く好演。
★★★PICK UP LINES★★★
艦長の懸念
Moscow is not the worry, nor the whole Soviet Navy.
I know their tactics. I have the advantage. No.
The worry is the Americans.
If we meet the right sort, this will work.
We get some buckaroo.....
モスクワの事など心配するな。ソ連海軍もな。
彼らの戦術はわかっている。こちらが有利だ。問題ない。
問題なのはアメリカ側だ。窓口が良ければ、うまく運ぶ。
だがもし、どうしようもないようなヤツだったら・・・
※buckaroo はカウボーイの事です。
ここでは「バカな小僧、ヤンキー」的なアメリカ人への皮肉の意味合いを含めて使われてます。
ジャック・ライアン作品 | ||
1990年 | レッド・オクトーバーを追え! | SS |
1992年 | パトリオット・ゲーム | C |
1994年 | 今そこにある危機 | |
2002年 | トータル・フィアーズ | A |
2014年 | エージェント:ライアン |