レイルウェイ 運命の旅路 C
(THE RAILWAY MAN)2013
監督 | ジョナサン・テプリツキー | |
キャスト | コリン・ファース | エリック・ローマクス |
ニコール・キッドマン | パティ(エリックの妻) | |
ステラン・スカルスガルド | フィンレイ | |
ジェレミー・アーヴァイン |
エリック(青年) |
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石田 淡郎(タンロウ) |
永瀬 隆(青年) |
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真田 広之 |
永瀬 隆 |
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サム・リード | フィンレイ(青年) | |
泉原 豊 | 憲兵士官 | |
トム・ストークス | ウィジンス | |
トム・ホブス | ソールビー | |
アコス・アルモント | ジャクソン | |
ブライアン・プロベッツ | ヨーク少佐 |
列車での出会いがきっかけで結婚し幸せな暮らしをスタートさせた元英軍人のエリック。
しかし過去に日本軍の捕虜となり虐待を受けた過酷な経験が心に深く暗い影を落としトラウマに苦しんでいた。
そんな中、日本軍通訳係で虐待の現場にもいた因縁深き永瀬が現在も生きており、かつて囚われていたタイにいる事がわかる。
その身を案じる妻パティを残し、エリックは単身 タイへと向かう・・・
主人公のエリック・ローマクス、妻のパティ、そして永瀬隆も実在の人物。
エリックの自叙伝「The Railway Man(邦題:泰緬鉄道 癒される時を求めて)」が原作。
イギリスとオーストラリアの合作映画。
(イギリス兵に次いで、オーストラリアやオランダ兵も多数捕虜になっていた。ちなみにエリック役のコリン・ファースはイギリス出身、妻パティ役のニコール・キッドマンはオーストラリア出身。)
一言で言えば「許しの物語」。ネタとしてはありがち。
実話が基になっているわりには、リアリティに欠け、感情移入しずらい。
美談で泣けるいい話のはずですが、イギリスからタイ、タイからイギリスへと物語の転換が急すぎて現実味がない。
主人公エリックを演じたジェレミー・アーヴァイン(捕虜時代)とコリン・ファース(現在)は2人とも良かったですが、2人の間につながりを感じられない。
タイトルにもなっいる「レイルウェイ(線路)」や、エリックが鉄道マニアという設定が全然生かされてない。
翌年公開の「リピーテッド」でもコリン・ファースとキッドマンは同じく、夫婦役で共演してます。
(永瀬 隆)
第二次世界大戦中に通訳として従軍。泰緬鉄道(タイとビルマ(現ミャンマー)を繋ぐ鉄道)の建設現場で連合軍捕虜に過酷な労働を課し、虐待を行っている現場を見て、戦後その証言や慰霊活動に尽力。
作中ではタイで細々と活動しているような描き方でしたが、実際には寺院建立、青少年のための奨学基金設立、戦死者慰霊祭の開催等々により、タイの地元やイギリスからも表彰されるほど精力的に活動された方です。
(見どころ)
●最後、エリックと永瀬の手紙のやりとり
★★★PICK UP LINES★★★
鉄オタ
永瀬
Why did you draw a map of the railway?
(なぜ鉄道の地図を書いた?)
エリック
I'm a railway enthusiast. (私は鉄道愛好家なので。)
永瀬
Enthusiast?(愛好家?)
エリック
I like trains. I really like trains.
(列車が好きです。本当に好きなんです。)
※「熱心なファン」を意味する enthusiast 。
日本でも何かの熱狂的なファンの事を、略してエンスーって言ったりも。
口語的には buff や fan を 。(railway buff、rail fan)
もっと砕けた言い方では nerd(ナード) や geek(ギーク) 。
日本語で言う「オタク」にあたります。
英語のmania(マニア)は「熱狂、~狂」という状態や症状を意味する言葉で、人の事は指しません。