麦の穂をゆらす風 A

(The Wind That Shakes the Barley)2006

監督 ケン・ローチ  
キャスト キリアン・マーフィー デミアン・オドノヴァン
  ポードリック・ディレーニー デディ・オドノヴァン
  リアム・カニンガム ダン
  オーラ・フィッツジェラルド シネード

1919年~1921年に起きたアイルランド独立戦争を舞台にして戦争の悲劇を描いた作品です。

外敵と闘っていたはずなのに、いつのまにか身内同士で殺し合いをしている。「戦争っていったい何!?どうしてこんなことになるの?どこかで止まれなかった?」そんな事を思いました。

戦争って悲しいなー。

 

内容は全然違いますが、主人公が戦争に身を投じ、逃げられない戦いの連鎖の中で変わっていく様は「ゴッドファーザー」のマイケル(アル・パチーノ)を連想しました。

 

2006年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞しました。監督はイングランド人です。

メインキャストはみんなアイルランド出身者です。

 

イギリスとアイルランドの対立の歴史的な背景等を知らなくても全然問題

なく観れます。が、知ってた方がよりわかりやすいかとは思います。

 

映画では1921年の英愛条約が締結され、アイルランド自由国(現在のアイルランド共和国の前身)が成立し、北アイルランドがイギリス統治下に留まったことに対する不満をもった者たちと自由国軍の内戦状態になるところまでを描いてます。

 

上の地図で、イギリスの西にあるアイルランド島の白い所が現在のアイルランド共和国で、北部の赤い所がイギリス領の北アイルランドです。

★★★PICK UP LINES★★★

デミアンの遺書より

 

愛するシネードへ

逃げようとした戦争に結局は身を投じ、今はもう逃げるに逃げられない。

僕らは何と不思議な国民だろう。