1999年発売の大人気ゲーム「マトリックス」。

制作者はゲーム･デザイナーのトーマス・アンダーソン。

続編も作られ3部作(トリロジー)として大成功を収めたゲームの続編製作の話が持ち上がるが困惑するMr.アンダーソン。

 

実体をマシンに支配され、仮想世界で生きる人間の解放を描いたゲーム「マトリックス」の内容と、自分の記憶が混同して困惑するアンダーソンに突き付けられたのは赤いカプセル。

 

再びマトリックスに囚われの身となったネオ、そしてトリニティーは復活できるのか！？

 

前作から19年の時を経て復活した、まさかのシリーズ第4弾！

 

（製作＆脚本＆監督ラナ・ウォシャウスキー）

トリロジーは兄弟（後に2人とも性転換して姉妹になる）で監督していましたが、本作は姉ラナの単独監督作。

両親を亡くして悲しみに暮れる中で、マトリックの愛のある脚本の執筆に打ち込む事で心が癒されたそう。

 

（セルフパロディ と ラブストーリー）

前半は、トリロジーをネタにした続編あるあるやシニカルなセルフパロディで遊び、後半はネオとトリニティーのラブラブストーリーで推してきます。

 

三部作と趣は違いますが、総じて、これまでのファン向けの作品。

 

随所にカッコイイアクションはありますが、アクションの比重は前三部作に比べるとやや低め。

三部作の時のようなクールでテキパキしたアクションではなく、なんとなくワチャワチャして、キメ所がぼんやりした感じのアクションに。

決めポーズでビターッ止めて見せてくるような画がなかったなー。

 

三部作の時は、緻密な計画やリハで完成形を目指す撮り方だったのが、本作では絵コンテやプレビズもなく、即興性を重視して撮るようになったそう。

 

（新たなコードでキャストの変わったキャラクター）

重要キャラであるモーフィアスとスミスの演者が変わりました。

名前は同じでも三部作の時と同一の人物(プログラム)というわけではないので、演者が変わるのはわかりますが、前任とローレンス･フィッシュバーンとヒューゴ･ウィービングの持つ圧倒的な個性と比べてしまうと、存在感が薄いなと感じてしまいます。

 

三部作から引き続き出演しているのはキアヌ（ネオ）、キャリー･アン･モス（トリニティー）、ジェイダン･ピンケット（ナイオビ）、ランベール・ウィルソン（メロヴィンジアン）

 

トム・ハーディがカメオ出演しているらしけど、わからなかった。

 

（見どころ）

●アクション

ビルから降り注ぐ人間ボット爆弾が、ゾンビ映画みたいで面白かったです。

 

●セルフパロディ要素

道場での格闘シーンが出てくると、それだけでテンションあがっちゃいますよねー、ファンは。

 

●覚醒トリニティー

ネオと立場が逆転して飛べるようになったトリニティー、カッケー。

救世主はネオ一人じゃなくて、つがいだったって事？

終盤、ビル屋上に追い詰められてネオと見つめ合う時のトリニティーが、なんかすごく可愛くて、愛おしい。

これまでの二人がラブラブなのを知っているからかなー。

 

（好きなところ）

●アヒルちゃんオン･ザ･ヘッドでイン･ザ･バスのネオ

 

キアヌの "Yeah" という台詞は、ジョン・ウィックを彷彿とさせる。