ブラック・ダリア C

(THE BLACK DAHLIA)2006

監督 ブライアン・デ・パルマ  
キャスト ジョシュ・ハートネット ドワイト(バッキー)・ブライカート
  アーロン・エッカート リー・ブランチャード
  スカーレット・ヨハンソン ケイ・レイク
  ヒラリー・スワンク マデリン・リンスコット
  ミア・カーシュナー エリザベス・ショート(ブラック・ダリア)
  ジョン・カバナー エメット・リンスコット(マデリンの父)
  フィオナ・ショウ ラモーナ・リンスコット(マデリンの母)
  レイチェル・マイナー マーサ・リンスコット(マデリンの妹)
  マイク・スター ラス警部補
  リチャード・ブレイク ボビー・デウィット(出所したワル)
  ジェミマ・ルーパー ローナ(エリザベスといた女)
  ビル・フィンレイ ジョージィ
  パトリック・フィッシュラー ロウ検事補
 

原作はジェームズ・エルロイの同名小説です。

実際にあった殺人事件ブラック・ダリア事件を

モチーフにしたサスペンスです。

 

エルロイの小説1987年「ブラック・ダリア」、88年「ビッグ・ノーウェア」、90年「L.A.コンフィデンシャル」、92年「ホワイト・ジャズ」の4作品は40年代後半~50年代のロスの闇をサスペンスで描き、「暗黒のL.A.四部作」なんて

呼ばれたりしてます。

本作以外では「L.A.コンフィデンシャル」が1997年に映画化されてます。

 

デ・パルマ久々の監督作ということで注目も浴びましたがイマイチな作品でした。ロサンゼルスという急速に発展する街とその陰に潜む闇を警察組織と犯罪を通して描くあたりはエルロイらしく「L.A.コンフィデンシャル」と同じ。画面の色合いや雰囲気は悪くないのですが、のんべんだらりんと話が進み盛り上がり所がなく面白味がない。見せ場はラストにジョシュ演じる

バッキーが根性みせた所くらいかな。また登場人物の利害関係が複雑でしっかり観ないと話がわかりずらいです。

 

ちなみに実際のブラック・ダリア事件では犯人はわからず終いで未だ未解決です。

★★★PICK UP LINES★★★

無残な死体

 

On gross pathology, we have a female Caucasian between 16 and 30.

The cadaver is presented in two halves with bisection level with the umbilicus. Through and through lacerations of both mouth corners. No visible bruising on the neck.

Rectangular abrasions on the wing tips of the spheroid bones.

A puncture wound, here, in the palm. Onthe palm of the right hand.

Investigation of upper half abdominal cavity reveals no free-flowing blood. Intestines, stomach, spleen, liver, all removed.

 

総合的な検死結果からすると、被害者は16~30歳の白人女性。

遺体はへその所で2つに切断されている。

唇の端から耳下まで切り裂かれている。

首には外傷は見られない。

鼻骨が陥没しているため、顔立ちが損なわれている。

刺し傷がある。ここだ、右の手の平。

上半身の腹腔を見る限り、取り立てて大きな出血は認められない。

腸、胃、脾臓、肝臓、全て取り除かれてる。