ブラック・スワン B

(BLACK SWAN)2010

監督 ダーレン・アロノフスキー  
キャスト ナタリー・ポートマン ニナ
  ヴァンサン・カッセル トマ・ルロワ
  ミラ・キュニス リリー
  バーバラ・ハーシー ニナの母
  ウィノナ・ライダー ベス

なかなかの名作かもしれません。

 

嫉妬やねたみの渦巻くバレエ団で、プリマに抜擢された主人公がそのプレッシャーにより精神が蝕まれていく様を描いた作品です。

 

内気で引っ込み思案な主人公が、自分の中の官能的な本能と向き合おうと葛藤、苦悩して気がふれていく様をナタリー・ポートマンが

好演しています。見事アカデミー主演女優賞も獲得しました。

 

ナタリーの演技は確かにいいし、受賞も納得ですが、作品自体は終盤まではわりと退屈でした。対照的なライバルの存在や、屈折した親子関係という設定はありきたり。

 

ナタリー・ポートマンは小さい頃にバレエを習っていたそうで、また本作のために1年に及ぶトレーニングを積んだそうです。ダンスシーンも全て本人が踊りきったそうです。

(ボディダブルが使われたとの話もあるようですが)

 

官能的なシーンも多い作品で、キューブリック作品を思い起こさせるような場面もありました。

 

監督のダーレン・アロノフスキーによると2008年の「レスラー」とは姉妹作になるそうです。内容は全然違いますが、どちらも「肉体を駆使したショー」という点では同じかな。個人的には「レスラー」の方が好きです。

 

(見どころ&好きなところ)

●もちろんラストダンスです。

 特にブラック・スワンの舞は迫るものがありました。

 メイクも衣装もCGもいい。あの目が超コワイ。

 踊りに合わせて入る「バサッ」という羽音の効果音も良く効いている。

 

★★★PICK UP LINES★★★

トマのレッスン

  

No, not so controlled.

Seduce us.

Not just the Prince, but the court, the audience, the entire world. Come on! 

Your fouettes are like a spider spinning a web.

Attack it! Attack it!

 

動きが固い。誘惑しろ。

王子だけでなく、観客も世界中も。

クモが巣を張るようなフェッテ(回転)を。

力強く!もっと!