127時間 B

(127 HOURS)2010

監督 ダニー・ボイル  
キャスト ジェームズ・ブランコ アーロン・ラルストン
  ケイト・マーラ クリスティ
  アンバー・タンブリン ミーガン
  クレマンス・ポエジー ラナ(アーロンの元カノ)
  トリート・ウィリアムズ アーロンの父

アメリカの登山家アーロン・ラルストンが2003年5月にユタ州キャニオンランズ国立公園内の渓谷で岩に腕を挟まれた実際の事故に基づいたお話です。

 

実際の彼の人柄はわかりませんが、劇中のアーロンは、自分の体力・気力に自信満々で「何でも自分の力で乗り切ってみせる」といった感じのタフガイ気取りの青年になってます。

事故を通じて、自分の過去を振り返り、今までの自分本位な生き方を反省し、

家族への感謝を新たにするという筋立てになってます。

 

事故や病気をきっかけに自分自身を見直し家族や周囲への愛・感謝を新たにするという流れはセオリー通りですが、これが実話だというのがおもしろいですね。序盤の湖にダイブするシーンは創作ですが、岩に挟まれてからは「ドキュメンタリーのように正確」(本人談)だそうです。

またダニー・ボイル監督のユニークな映像や音楽が良いですね。

ともするとすごく地味になってしまう本作の画やストーリーにメリハリをつけてます。 彼の監督作は、みな音楽のセンスがいいんですよねー。

 

(見どころ)

●主演のジェームズ・ブランコ。

スパイダーマン」シリーズの時はそんなにパッとしなかったですが、本作では素晴らしい演技でした。見事!

腕を抜こうと力む表情、憔悴したおぼろげな表情、追い詰められた人間の

いろんな表情が見れました。

 

(見てられないけど、見どころ・・かな)

●ワイルドどころじゃない決断

「それでも生きたいと思う彼がくだした決断とは・・・」という宣伝文句だったので、そうだろうとは思ってましたが、いざそのシーンになると

「やっぱりそうするの、やるのね、切っちゃうのねー!!ヒィィー!

 こいつはキツーイッッ!!!」

試写中に失神した人もいたそうな・・・

 

実際にはナイフが小さかったので切断するのに1時間くらいかかったそうです。その後、彼を探していたヘリに救助されるまで約6時間。止血していたとはいえよく生きてたな。その後も登山を続け、コロラドにある4200メートル超えの山すべてに冬期単独登頂という偉業を達成したそうです。

 

(好きなところ)

●”127 HOURS"というタイトルが表示されるタイミング。

 腕が挟まれた瞬間に表示されるそのタイミングがなんかいい。

★★★PICK UP LINES★★★

レディオ フロム キャニオン

この時のジェームズ・フランコの演技が好きです。表情がいい。

 

MCアーロン

Good morning, everyone!

It is 7:00 here in Canyonlands, USA.

And this morning on the boulder we have a very special guest self-proclaimed American superhero  Aron Ralston!

Let's hear it for Aron.

(みんな おはよう!現在午前7時、こちらはアメリカはキャニオンランズ。そして今朝はこの大岩にスペシャルゲストの登場だ!自称アメリカの

スーパーヒーロー、アーロン・ラルストン!!盛大な拍手を!)

 

アーロン

Hi. Oh, gosh! It's a real pleasure to be here. Thank you.

(やあ、照れるな。出演できて光栄です。ありがとう。)

 

       (中略)

MCアーロン

You didn't tell anyone where you were going?

(誰にも行き先を言わなかった?)

 

アーロン

Yeah, that's absolutely correct.

(ああ、そのとおりだ。)

 

MCアーロン

Anyone?(誰にも?)

 

アーロン

Anyone.(誰にも)

 

MCアーロン

Oops!(おっとっと。)