Pearl パール B
(Pearl)2022
監督&脚本&製作 | |
タイ・ウェスト | |
キャスト | |
ミア・ゴス | パール |
タンディ・ライト | 母 |
マシュー・サンダーランド | 父 |
デヴィッド・コレンスウェット | 映写技師の男 |
エマ・ジェンキンス・プーロ | ミッツィ |
1918年。テキサス州の田舎町。
戦争に行った夫の帰りを待つ女パール。
厳しい母親の元で、病気の父親を介護し、農場仕事に追われる日々。
そんなパールには夢があった。
大好きな銀幕の世界で活躍するダンサーになること♪
でも抑圧的な日常を送る中で、パールの不満が募っていく・・・・
彼女の中の何かが動き始める!!
2022年のホラー作「X エックス」の続編。
シリアルキラー婆さんパール誕生の物語を描いた前日譚になります。
「X エックス」と連続して撮影が行われ、「X エックス」公開の半年後に本作が公開されてます。
1作目の興行成績がわからないのに、続編製作にGOサインを出せるあたりにA24の柔軟性を感じます。
(ホラー映画なのか?)
ホラー映画の続編なので当然ホラー映画ではあるんですが、前作とはテイストがまったく異なります。
前作が往年のB級ホラー作をオマージュした作品ならば、本作は往年のミュージカル映画を意識したファンタジー調のカラフルな色彩で彩られた世界が印象的な作品。
ホラーとは対極にあるような色使いですが、超現実的で、いかにも嘘くさい感じが怖さを引き立てている気がしました。
激しいスプラッターを期待していた人には肩透かしかと思います。
ホラーというより、現実に夢を砕かれ落ちていく女性を描いたドラマ作といった方がしっくりきます。
ドラマとしてありがちなお話ですが、他と違うのは主人公パールに秘められし狂気(X factor)。
それが本作をホラー映画たらしめる部分になってます。
(見どころ&好きなところ)
●主演ミア・ゴス
パールの独白劇 & エンドクレジットの引きつりきったスマイル
俳優のアップでひたすらキャラクターの思いを語り続けるというホラー映画とは思えない演出ながら、誰もが恐怖を感じる名シーン。
秘めたる思いを語り尽くす長尺シーンは圧巻で演技賞モノ。
最後に延々と映るパールが作る渾身のスマイル。こえー。
恐怖の食卓はバイオ7を思い起こしました。
ミア・ゴスは本作では監督と一緒に脚本作りにも参加してパールというキャラクターを作り上げました。
幼く見えるビジュも含めてドハマリ役。
★★★PICK UP LINES★★★
夢と現実
パール
I don't like reality. Where I live I mean.
(現実は好きじゃない。私のいる所ではね。)
映写技師
So leave.(じゃあ逃げろよ。)
パール
It's not that easy.(そんな簡単にはいかないわよ。)
映写技師
簡単だよ。この道はNYに続いてる。
パール
両親がいなくなったら好きなことをするわ。
映写技師
遅過ぎたら?人生という映画はワン・テイクだ。
若いうちに楽しまなきゃセカンド・チャンスはないよ。
シリーズ作 | ||
2022 | X エックス | A |
2022 | Pearl パール | B |
MaXXXine | ||