パッセンジャー　Ｓ

（PASSENGERS）2016

監督 モルテン・ティルドゥム  
キャスト クリス・プラット  ジェームズ・プレストン
  ジェニファー・ローレンス オーロラ・レーン
  ローレンス・フィッシュバーン ガス（乗務員）
  マイケル・シーン アーサー（ﾊﾞｰﾃﾝ・ｱﾝﾄﾞﾛｲﾄﾞ）
  アンディ・ガルシア 船長

地球からはるか離れた惑星へ移住するため航行する巨大宇宙船アヴァロン号。

到着まで120年。

乗客5000人は到着4か月前まで冬眠状態でいるはずだったが、出発から30年後に何かのトラブルで目覚めてしまったジェームズ(ｸﾘｽ･ﾌﾟﾗｯﾄ)。

到着まで残り90年。

船内で一生を終える定めとなり一人孤独に苦しむジェームズは冬眠中のある女性に好意を抱くようになり、彼女を冬眠から起こしたいという衝動に駆られていく････

 

ラブ･ロマンスを主体にしたＳＦドラマです。

「宇宙船で一人だけ目覚めちゃった」「次々と襲いかかるトラブル」

「世界に2人だけのロマンス」等、ありきたりなプロットですが、こういうＳＦはわりと好物です。

 

（見どころ）

●次々と襲い来る船のトラブル。

3人目の覚醒者で乗客(ﾊﾟｯｾﾝｼﾞｬｰ)ではなく乗務員(ｸﾙｰ)のガス(ﾛｰﾚﾝｽ･ﾌｨｯｼｭﾊﾞｰﾝ)の登場で、原因不明のトラブルの不穏感を煽ってきます。

この辺りは、フィッシュバーン主演の「イベント・ホライゾン」の未知の狂気のようなものを思い起こしたり、「2001年宇宙の旅」の人工知能ＨＡＬを思い起こしたり。

結局原因は「小型隕石の衝突」というごく平凡なものでしたが、もう少しひねりが欲しかったです。

 

（好きなところ）

●バーテン・アンドロイドのアーサー(ﾏｲｹﾙ･ｼｰﾝ)の表情

ホントに感情を持っているんじゃないかと思わせつつもやっぱりどこかウソくさい表情が巧かったです。

 

ジェームズがアーサーを見つけてラウンジで会話するシーンは一瞬「シャイニング」を思い起こしたり。

 

★★★PICK UP LINES★★★

アンドロイドのアーサーとのかみ合わない会話。

 

ジム

What do I do if my hibernation pod malfunctions？

（冬眠ポッドが故障したらどうすればいい？）

 

アーサー

Hibernation pods are fail-safe.  They never malfunction.

(冬眠ポッドはフェイル･セーフ(自動安全保守)設計です。故障しません。)

 

ジム

Well, I woke up early.（でもオレは早く目覚めた。）

 

アーサー

Can't happen.（ありえません。）

 

ジム

How long until we get to HomesteadⅡ？

（ホームステッドⅡまでどれくらい？）

 

アーサー

About 90 years or so.（90年くらいです。）

 

ジム

And when are all the passengers supposed to wake up？

（じゃあ乗客が起きるのはいつ？）

 

アーサー

Not till the last four months.（到着の4か月前です。）

 

ジム

How is it that I'm sitting here with you with 90 years to go？

（ならどうしてオレはここに座ってる？まだ90年あるだろ。）

 

アーサー

･･･････It's not possible for you to be here.

（･･････それはあり得ない事ですね。）