ハンター・キラー  潜航せよ 

(HUNTER KILLER)2018

 

監督 ドノヴァン・マーシュ  
キャスト ジェラルド・バトラー ジョー・グラス(アーカンソー艦長)
  ミカエル・ニクヴィスト アンドロポフ(露原潜コーニク艦長)
  カーター・マッキンタイア エドワーズ(アーカンソー副長)
  ゲイリー・オールドマン ドネガン統合参謀本部議長
  コモン フィスク少将 
  リンダ・カーデリーニ ノーキスト(NSA分析官)
  キャロライン・グッドール 米大統領
  デヴィッド・ギャシ 副長補佐(COB)
  クリストファー・ゴー パーク航海長
  トビー・スティーブンス ビーマン(特殊部隊 隊長) 
  ゼイン・ホルツ マルティネリ(特殊部隊新人)
  マイケル・トルッコ 特殊部隊員
  ライアン・マクパートリン 特殊部隊員
  Kola Bokinni 救助艇ミスティックオペレーター
  キーロン・ボンプソン 救助艇ミスティックオペレーター
  アレクサンドル・ディアチェンコ ザカリン露大統領
  ユーリ・コロコリニコフ ザカリンの警護
  ミハエル・ゴア

ディミトリ・ドゥロフ(露国防相)

  イゴール・ジジキン ドゥロフの部下
  イリア・ヴォロック 露駆逐艦ヤヴチェンコの艦長
  コーリィ・ジョンソン 米原潜タンパ・ベイ艦長 
   青:アーカンソー乗員   赤:アメリカ政府・軍関係者
      緑:露に潜入の米特殊部隊

ロシア領海でアメリカの原潜が撃沈された。

米は真相を探るため、叩き上げの艦長ジョー・グラスが率いる攻撃型潜水艦(ハンター・キラー)のアーカンソーを現地へと派遣する。

一方、現場近くの海軍基地でロシアの大統領と国防相が合流。動向を探るため米特殊部隊が送り込まれる。

米露開戦の危機が迫る中、海中と地上で決死のミッションが繰り広げられる!

 

同名小説が原作。

主演のジェラルド・バトラーが原作を気に入り、自身が製作も務めて映画化となりました。

 

(潜水艦モノ)

他の潜水艦モノと同じように、視界がなくソナー音だけが頼りの密閉空間での緊迫感溢れるアクションを楽しめます。

 

(潜水艦モノにプラスで)

潜水艦アクション1本ではなく、地上での特殊部隊の活躍も描き、海と陸の2本立てのアクションにしてあるのが本作の特徴。

地上の特殊部隊も緊迫のあるアクションを見せてくれます。

2014年「ローン・サバイバー」みたいだった。

 

ただ、潜水艦アクションも、地上特殊部隊のアクションも、目新しさはないです。

 

(かなり荒削りなストーリー)

次から次へと危機・難題がやってくるピンチの連続で、劇的な展開のエンタメ作です。

「米露開戦危機」という設定だけはシリアスなんですが、未だに冷戦下のような使い古されきった状況設定を使い、紋切型の劇的展開の連続では、シリアスな設定に説得力を与えられません。

 

終盤の見せ場で、他力本願な展開が続いたのも微妙でした。

攻撃を止めてもらうようロシア人艦長に頼んでもらったり、敵のミサイルをロシアの駆逐艦に撃ち落としてもらったり。

 

(好きなところ)

●ロシア人艦長役のミカエル・ニクヴィスト

どこか鬱屈さが漂うベテラン軍人を好演していました。

ミレニアム」シリーズでも知られた、スウェーデンを代表する俳優さんです。残念ながら本作公開前に亡くなってしまいました。

エンドクレジット前に「ジョン・トンプソン(製作の一人)とミカエル・ニクヴィストに捧ぐ」と表記されてます。

 

★★★PICK UP LINES★★★

 ジョー・グラス艦長の着任演説

 

海軍兵学校は出ていない。

いろいろやった。ソナー員。魚雷発射管の清掃。

だから諸君のことは前艦長よりよくわかる。

ずっと水の中にいた。

妹の結婚式も出ていない。父親の葬式にも。水の中しか知らない。

諸君と同じだ

緩い任務だと思っているなら大間違いだ。

これは訓練ではない。