嵐の中、密林で演習を行っていたレンジャー部隊員と教官の７名が消息を絶った。

捜索隊が3人を発見するも隊員同士で撃ち合って1人が死亡。残り４人は依然消息不明。

訓練中の密林で一体何が・・・・

元軍人で麻薬取締捜査官のトム・ハーディが真相解明のため調査に加わることに。

 

ミリタリーサスペンス。

ある事件について関係者が食い違った証言をしていく「羅生門」形式のサスペンス。

オープニングとエンディングの

音楽に「ボレロ」が使われていたので意識もしていたのでしょう。

（「羅生門」でも作中でボレロっぽい音楽が使われてます。）

 

たたみかけるようなテンポで展開し、証言が二転三転し、真実が一体何なのか引き込まれていきます。

話の進み方が早く、嵐の密林での軍事演習という設定のため画面が暗めで、登場人物の名前と顔を一致させるのが難しいかも。でもそれが出来ていないと置いてかれます。

 

残念なのは最後の最後のどんでん返し。

（ケンドルとミュラー以外の演習参加者全員と主人公トムがグルで麻薬密輸に関する不正を暴こうとしていたという大オチ）これは蛇足。

これのせいで、一気につじつま合わせが追い付かなくなり、頭がパンク。

ＤＶＤの特典映像で「当初は主人含めみな悪玉で終わる予定だったが、トラボルタを悪役で終わらせないため修正した」旨が語られており、あの最後がやはり後付けだったことが伺えます。

つじつまが合うかは検証されているんでしょうが、妥当性はガタ落ち。

「そこまで手の込んだ事をしなきゃならなかったのかな」と。

 

「言葉の言い回しで、隠された関係性に気づく」というのも、ちょっと微妙な気がした。

 

 

本作と同じように、トラボルタが軍で起きた事件の真相を解明するという作品では、1999年「将軍の娘 エリザベス・キャンベル」がります。

 

本作と同じように、「羅生門」形式のミリタリーサスペンスでは1996年「戦火の勇気」があります。

 

（見どころ）

●スピーディーなどんでん返しの応酬。