ドッグヴィル B

(DOGVILLE )2003

監督 ラース・フォン・トリアー  
キャスト ニコール・キッドマン グレース
  ポール・ベタニー トム
  フィリップ・ベイカー・ホール トーマス(トムの父/元医者)
  ステラン・スカルスガルド チャック(リンゴ農家)
  パトリシア・クラークソン ヴェラ(チャックの妻)
  クロエ・セヴィニー リズ
  ジェレミー・デイヴィス ビル(リズの弟)
  ゼルイコ・イヴァネク ベン(運送屋)
  ベン・ギャザラ ジャック・マッケイ(盲目の男

シオバン・ファロン
マーサ(伝道所の番人)
  ローレン・バコール ジンジャー(おばあさん)

ハリエット・アンダーソン
グロリア

クレオ・キング
オリヴィア(黒人女性)
  ジェームズ・カーン 名刺の男

ジョン・ハート
ナレーション

 

これも映画か・・・

床に境界線が引かれただけの建物や路地

シンプルなセットで撮られた劇。

そのまんま舞台劇でやってもいいんじゃないかと思うけど。

 

ギャングに追われる美しい女性が逃げ込んだ小さな田舎町

ドッグヴィル。

町の住人と女性との変化していく人間模様を描いた劇です。

 

なにかとチャレンジングな事をするラース・フォン・トリアー監督がまた

変わった撮り方をした作品。

3時間近くある長尺。リハをしてるみたいな簡素なセット。

会話中心であまり動きのない劇風スタイルで序盤はだいぶ眠くなりました。

 

何かと人の心・感情を揺さぶってくる監督さん。

本作でも人の欲望や本性をえぐり出して見せつけて嫌悪感をいだかせてくれます。第6章以降は町人たちエグ!エグ!最後はグレースコワ~!!

コワ~!!と同時にカタルシスを感じさせられている。

それが人間の本性か~。

でもこういう説教じみて文学的な作品は好きじゃないです。

 

その後のグレースを描いた続編「マンダレイ」が2005年に公開され、

さらに製作未定のもう1作を含めて「機会の土地アメリカ三部作」になるそうです。ドッグヴィルもアメリカの架空の村という設定ですが、あんまりアメリカ感は感じなかった。次作「マンダレイ」ではかなりストレートにアメリカを描いてます。

監督はデンマーク人。製作国は北欧諸国。ハリウッド以外が描くアメリカもおもしろいかな。

 

(見どころ)

●ニコール・キッドマンがきれい。

●人の剥き出しの本性。 重り&ベル付き首輪エグいなー。

 

★★★PICK UP LINES★★★

冒頭の語り

 

This is the sad tale of the township of Dogville.

Dogville was in the Rocky Mountains in the US of A, up here where the road came to its definitive end, near the entrance to the old abandoned silver mine.

The residents of Dogville were good honest folks, and they liked their township.

 

(これはドッグヴィルの哀しい物語。ドッグヴィルはアメリカのロッキー

山脈にあり、廃坑となった銀鉱山の入り口で道は行き止まりとなる。住人は善良で正直、そして皆町が好きだった。)