究極のリアリティ番組

「トゥルーマン・ショー」へようこそ！

生まれた時から人生の全てをカメラで撮られ、24時間生放送され続けてきた超人気番組

その主人公はトゥルーマン・バーバンク！

妻、友人、隣人、上司も全員が役者。彼が暮らす離島の街シーヘブンも実は大掛かりな舞台。知らぬはトゥルーマン本人のみ。

 

しかし自分の周囲に起こる出来事に違和感を感じ始め、また想いを寄せる女性との再会を願い、一度も島外に出たことがないトゥルーマンが外の世界へ出ようと決心する！

番組側はあの手この手で思いとどまらせようとするが････

 

How's it going to end?（この先の運命は？）

果たしてトゥールマンは本当の人生を歩みだすことができるのか！？

 

本当の自分の人生を歩みだそうと踏み出した男の愛と勇気を描いた素敵なお話。笑えて泣けて感動できるいい作品です。

 

「自分は世界中から見られている、注目されている特別な存在」

いろんな設定やシチュエーションはあると思うけど、そんな妄想する人、結構いるんじゃないかな～。

 

（ゴールデングローブ賞　主演＆助演ダブル受賞）

当時人気絶頂のジム・キャリーとエド・ハリスが揃って受賞。

 

演技というより顔芸といった感の強かったこれまでのジム・キャリーですが、本作ではしっかりと演技でも魅せてゴールデングローブ主演男優賞(ドラマ部門)を受賞。

全て騙されてきた人生だったなんてかなり酷い仕打ちですが、それを脚本やジムの持つコメディテイストで深刻にしすぎず楽しめる作品に仕上げてます。

 

また、トゥルーマンを支配しようする番組プロデューサーのクリストフ役のエド・ハリスがゴールデングローブ助演男優賞を受賞しました。

 

（究極のフェイク・ライフ）

友人、恋人、就職、全てが知らず知らずのうちに決められている作り物の人生。トゥルーどころかまったくの偽りの人生。

 

「徹底的に管理された世界から自由を求めて脱出」という点で、1971年のジョージ・ルーカスの監督デビュー作「ＴＨＸ 1138」を思い起こしたりしました。コメディドラマとＳＦでジャンルは異なりますが、主人公の思いは重なるところがあると思います。

「ＴＨＸ 1138」は露骨な超管理社会でしたが、本作は管理されている事に気づかれぬよう仕込んでいるあたりがより悪質と言えるかもしれません。

 

（見どころ）

●トゥルーマンの愛と勇気

想い人の顔を記憶を頼りに、雑誌で切り抜いた女性の顔を使ってモンタージュ写真のように組み上げていくトゥルーマン。純愛が切ない。

 

決心の覚悟で嵐の妨害を突破し、最果へと辿り着き壁を叩き嘆くトゥルーマン。そして見つけた外への扉。

トゥルーマンの覚悟や勇気から人生にたいする前向きさや主体的な意識を貰えます。