デビル 

(THE DEVIL'S OWN)1997

監督 アラン・J・パクラ  
キャスト ブラッド・ピット  フランシス・マイグワイヤ(ローリー) 
 

ハリソン・フォード

トム・オミーラ
  ナターシャ・マケルホーン

メーガン(NYでのシンパ女性)

  マーガレット・コリン シーラ(トムの妻)
  ポール・ローナン ショーン(IRA フランシスの友人)
  ルーベン・ブラデス エディ・ディアス(トムの相棒)
  トリート・ウィリアムズ

ビリー・バーク(NYのシンパ  武器を調達)

  ジョージ・ハーン 判事(NYのシンパ)
  ジュリア・スタイルズ ブリジット(トムの長女)
  アシュレイ・カリン モーガン(トムの次女)
  ケリー・シンガー アニー(トムの三女)
  デヴィッド・オハラ マーティン(IRA)

武器を入手するためアメリカのNYへやってきたIRA過激派リーダーのフランシス(ブラッド・ピット)は正体を隠しアイルランド系アメリカ人のオミーラ家に身を寄せる事に。

幼い頃に父親を殺され、以来過激派の活動に身を投じてきたフランシスだが正義感の強い警官で家族思いのトム(ハリソン・フォード)をはじめオミーラ家と交流する中で家族の温かさに触れるが・・・

 

IRAという過激派組織を扱い、序盤には激しい銃撃戦シーンもありますが、

フランシスとトムの人間ドラマ主体の作品になってます。

サスペンスが得意だったパクラ監督の遺作となりました。

 

1995年の「セブン」や「12モンキーズ」で人気上昇中の若手ブラピ(当時33歳)と、ベテランのハリソン・フォード(当時54歳)の共演が売りでしょうか。

2人とも抑えめの演技で役柄には合ってたと思いますが、対決する2人という点では迫力には欠けていたかな。

 

アイリッシュっぽいような、情緒的なBGMは良かったです。

 

IRAはアイルランドの独立を目指す組織。

現在では武装闘争はしてないです。ハリソン・フォードはジャック・ライアンを演じた1992年「パトリオット・ゲーム」でもIRAと対峙してます。

 

ブラピもハリソンもアメリカ人ですが、ハリソンの父親は実際にアイルランド系アメリカ人。

ブラピも一応イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドなどのイギリス系の血を引いてはいるようです。

 

(見どころ)

●フランシスとトムの交流と対決。

疑似的な親子の2人が最後に対決する定めは切ない。

 

子供時代のフランシスが漁師だった実父と仲良く船で沖へ出るシーンで映画は始まります。最後も同じく船の上で父のように慕ったトムと一緒。

だけど対決して別れを迎える定めが切なく刺さってきます。

 

 ★★★PICK UP LINES★★★

ブラックユーモアであり、フリであり

 

トム

I'm sorry about your dad. Did they get the fuckers?

 (親父さんは気の毒だったな。警察は犯人を捕まえたか?)

 

 

ローリー(フランシス)

They are the fuckers. Don't look for happy endings, Tom.

It's not an American story.  It's an Irish one.

(奴らが犯人なんですよ、トム。 ハッピーエンドなんてない。

これはアメリカの話じゃない。アイルランドの話なんだから。)

 

 

※原題の the devil's own は「悲劇的なこと、ひどいこと」を意味する言葉ようです。