卒業 

(THE GRADUATE)1967

監督 マイク・ニコルズ
キャスト ダスティン・ホフマン  ベンジャミン・ブラドック 
  キャサリン・ロス エレイン・ロビンソン 
  アン・バンクロフト ミセス・ロビンソン
  マーレイ・ハミルトン ミスター・ロビンソン
  ウィリアム・ダニエルズ ミスター・ブラドック
  エリザベス・ウィルソン ミセス・ブラドック
  ブライアン・エイヴリー カール
  ノーマン・フェル マックリーリー(下宿屋のオヤジ)

リチャード・ドレイファス
下宿人の1人

 

ラブコメです。

ダスティン・ホフマンが一躍有名になった作品です。

 

将来に漠然とした不安を抱える虚ろな青年。

流されるまま人妻との情事に溺れていくが、その人妻の娘に恋しちゃって・・・

 

親世代(体制)からの反抗・独立という点で、アメリカン・ニューシネマの代表作の1つとして挙げられている映画ですが、単なる青春・恋愛映画な気がします。


虚ろな青年を好演という事で評価され、ホフマンがアカデミー主演男優賞にノミネートされました。

虚ろというよりかは、ただバカなだけに見えました。挙動不審なうろたえ具合は「レイマン」に通じていくものを感じました。

自分としては不倫妻役のアン・バンクロフトが良かったですね。本作でゴールデングローブ主演女優賞を受賞してます。

 

やっぱり印象的なのは結婚式真っ最中の教会に乗り込んで、花嫁姿のエレインを奪って逃げていく最後のシーン。爽快。

有名なこのシーンはその後いろんな作品でパロディられてます。

常識的に考えたらあり得ない行いで、その後2人が順風満帆になんの障害もなく幸せになれるとは考えづらいです。逃走後に乗ったバスで笑顔と不安が入り混じる2人の表情からそんな事が伺えます。

 

サイモン&ガーファンクルの主題歌「サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)」もいいですね。この曲も大ヒットしました。

 

エレイン役のキャサリン・ロスはアメリカン・ニューシネマの傑作、

1969年「明日に向かって撃て!」でもヒロイン演じてます。

 

(見どころ)

●中盤のベンジャミンとロビンソン夫人とのベッドの中の会話。

ロビンソン夫人の弱さが見え隠れするシーン。

お子ちゃま青年ベンに対して、大人の女のロビンソン夫人。

ベンは21歳、ロビンソン夫人は倍以上と言ってたので40代半ばくらいの設定でしょうか。しかし演じているホフマンは30歳、バンクロフトは36歳。

バンクロフトが巧いなと思います。


★★★PICK UP LINES★★★

相手が誰かはまだ知られていない

 

エレイン

Benjamin, are you having an affair with someone?
I'm sorry.  I'm sorry. That is not my business.

(誰かと関係を? ごめんないさい。私には関係なかったわ。)

ベンジャミン

It just happened.

It was just this thing that happened along with everything else.

(ただ起こったんだ。他の日常の出来事のようにただ。)

 

 

    エレイ~ン!!!!
    エレイ~ン!!!!