十二人の怒れる男 S

(12 ANGRY MEN)1957

監督 シドニー・ルメット  
キャスト マーティン・バルサム 1番(進行役)
  ジョン・フィードラー 2番
  リー・J・コッブ 3番(最後まで有罪の人)
  E・G・マーシャル 4番(論理的に有罪主張した人)
  ジャック・クラグマン 5番(スラム出身の人)
  エドワード・ビンス 6番
  ジャック・ウォーデン 7番(野球好き)
  ヘンリー・フォンダ 8番(主人公)
  ジョセフ・スウィーニー 9番(老人)
  エド・べグリー 10番(偏見的に有罪主張した人)
  ジョージ・ヴォスコヴェック 11番(ヒゲ)
  ロバート・ウェッバー 12番(ビジネスマン風)

12人の陪審員が殺人事件の容疑者が

有罪が無罪かを議論するというお話です。

モノクロの古い映画ですが名作の1つです。

夏の蒸し暑い部屋の中の話し合いだけで物語が進んでいきます。地味と言えば

地味ですが、引き込まれていきます。

密室、夏の暑さ、汗だくの陪審員たち。議論のヒートアップとあいまって緊迫感をあおります。

ただ無罪側の主張は少し強引だった気もしますが。

 

刑法の授業で、この映画を観てレポートを書けという宿題がありまして、それで観てみました。そんな機会でもなければこんな古い映画を観ることもなかなかないですよね。

 

元々はテレビドラマで、その反響が大きく映画化されたようです。

 

「無罪」には「INNOCENT」ではなく「NOT GUILTY」が使われます。

司法は「有罪」か「無罪」かを決めるのでなく「有罪」か「有罪ではない」かを決める場だからです。

わかりやすく言うと「有罪」か「有罪とはいえない」か。

「疑わしきは被告人の利益に」「疑わしきは罰せず」司法の大原則です。

 

日本でも裁判員制度が始まりましたのでぜひご覧あれ。

 

(見どころ)

●白熱する議論

 初め無関心だった陪審員も徐々に真剣になっていく。

 

(好きなところ)

●敵役となった3番陪審員を演じたリー・J・コッブ

 いい演技だったと思います。

★★★PICK UP LINES★★★

この映画の骨子ですね。8番(主人公)の主張。

 

I just want to talk.

(話し合おう。)

 

デモクラシーのメリットでもありデメリットでもあります。