ジャングル・ブック (2016) S

(THE JUNGLE BOOK)2016

監督 ジョン・ファブロー  
キャスト ニール・セティ モーグリ(人間の少年)
  ベン・キングズレー(声) バギーラ(黒豹)
  ビル・マーレー(声) バルー(熊)
  イドリス・エルバ(声) シア・カーン(ヤベー虎) 
  ジャンカルロ・エスポジート(声) アキーラ(狼のリーダー)
  ルピタ・ニョンゴ(声) ラクシャ(育ての母狼)
  クリストファー・ウォーケン(声) キング・ルーイ(巨猿)
  スカーレット・ヨハンソン(声) カー(大蛇)
  ブライトン・シャルビノ(声) グレイ(子どもの狼) 
  ギャリー・シャンドリング(声) ヤマアラシ
  ジョン・ファブロー(声) コビトイノシシ
  サム・ライミ(声) オオリス

ジャングルで狼に逞しく育てられた少年モーグリ。

人間を敵視する凶暴虎のシア・カーンから逃れるためジャングルを行く!

 

原作は英のノーベル賞作家ラドヤード・キップリングが1894年に発表した短編小説集「ジャングル・ブック」(The Jungle Book)の中の、モーグリを主人公としたお話。

キップリングは英統治下のインドを舞台にした作品が多く本作もインドのジャングルが舞台ということになってます。

 

1967年にディズニーでアニメ映画化されメジャーになり、1994年にもディズニーが実写映画化してます。

 

生身のキャストはモーグリ役の少年のみ。動物や背景はぜーんぶCG。

 

実写パートも全てスタジオのブルーバックでの撮影。

 

実写映画と呼んでいいものなのか。

 

 

ここまで違和感なくCGと実写を融合できるようになったデジタル技術の凄さを実感。 ハイブリットな映画です。

 

(見どころ)

●CGのアニマルたち。リアルだし、喋っているのにも違和感を感じない。

可愛らしい動物たちもたくさんいますが、何よりも秀逸なのは、虎のシア・カーン。

あの極悪な顔の造形や表情は見事。

凄みがある。マジコエー。

 

●ディズニーらしさ。

ストーリーもいいし、カットも素晴らしい。どのカットも美しくカッコよく画になる。

結構激しめのモンスター・アクションが多く、やや殺伐とした雰囲気も持つ作品ですが歌のシーンを挟んだりして明るいトーンを演出するのもディズニーっぽくていいと思います。

小さい子供にもより観やすいファミリー向けを考えるなら、虎のシア・カーンにも歌のシーンがあると柔らかくなったかなと思います。

あの虎はちょっと怖すぎなので。

 

(好きなところ)

●巨猿のキング・ルーイ。

あの巨体で、あのスピードとパワーは、もはやキングコング!

ビジュアルはオランウータンのようですが、オランウータンだと小さすぎて迫力がないとの事で、絶滅した史上最大の霊長類ギガントピテクスがモデルという事になってます。

モーグリが追っかけられるシーンは結構怖かった。

歌もよかった。

 

★★★PICK UP LINES★★★

レッド・フラワー(赤い花)

 

キング・ルーイ

You are a man-cub who wants to live in the Jungle.

(お前、ジャングルで暮らしたいっていう人間の子供だろ。)

 

モーグリ

How do you know what?(なんで知ってるの?)

 

クング・ルーイ

Kid, I got ears, My ears got ears.  You wanna live here?

You need a people to protect you.

Only I can protect you and I will, for a price.

(坊や、オレの耳は地獄耳だ。

ここに住みたいか?なら守ってくれる奴らが必要だ。

お前を守れるのはオレだけだ、見返りをよこしたらな。)

 

モーグリ

I don't have anything to give you.

(あげられるものは何持ってないよ。)

 

キング・ルーイ

I think you do. (いーや、あるとも。)

 

モーグリ

What?(なに?)

 

キング・ルーイ

Look around, man -cub.  I got everything.

I have plentiful food, endless treasure, command vast legions.

But there's one thing I don't have.. and that's one thing you can give me.   The Red Flower.

(周りを見てみろ。オレは何でも持ってる。山ほどの食べ物、数えきれないほどの財宝、配下のサル軍団。だが1つだけないものがる。そしてお前ならそれをオレに差し出すことができる。「赤い花」だ。)