救急隊員のスティーブとデニスが

駆け付けた現場にはドラッグ中毒者や奇妙な死に方をした遺体。

そんな現場ばかりが続く中で見つけたのが合成ドラッグの「シンクロニック」。

 

過去へタイムトラベルしてしまうという危険なドラッグを巡るSFドラマ作。

 

（ドラッグでトリップ）

トリップはトリップでもタイムトリップだったいうＳＦ設定に友情や家族の愛情についてのドラマを絡めた作品。

 

突飛で大雑把なタイムトリップの設定は置いておいたとしても、友情や愛情のドラマも全然響いてこなかった。

ドラマ部分に深みを持たせたいなら、2人のくだらないジョークのやりとりを省いて、もっとシリアスな人物描写に徹底すべきだったのでは。

作品のテーマや雰囲気に合わせたキャラクター造形が下手クソ。

 

時折流れるスティーブの心象風景である棺桶に関する話もまるで響かない。

もっとタイムスリップに関わるような核心的なネタなのかと思ってましたが期待外れ。

 

時系列の入れ替え方はなかなか巧みかなと思いました。

 

（好きなところ）

タイムトリップする時に、部屋の壁など周囲の物が徐々に剥がれていく演出は面白かったです。