ゴーン・ベイビー・ゴーン　S

（GONE BABY GONE）2007

少女の失踪事件とそれに関わる人達を描いたサスペンスドラマです。原作はデニス・レヘインの小説「探偵パトリック＆アンジー」シリーズの４作目「愛しき者はすべて去りゆく」（原題：Gone, Baby, Gone）です。

 

スター俳優ベン・アフレックの監督デビュー作でもあります。

彼の出身地であるボストンを舞台にした作品で、いい脚本、いいキャストにも恵まれ、良質で濃厚なサスペンスになりました。

主人公のパトリックは終盤で選択を迫られます。

観る者に「正しさ」とは何かを考えさせる作りになってます。

普通に考えたら主人公のとった選択が当然だと思うのですが、

最後に相変わらずの母親を見せる事で揺さぶってきます。

 

タイトルの GONE BABY GONE は、連れ去られた少女と最後にパトリックのベイビーであるアンジーが去っていく事にかけてあるのかな。

 

「地元感」にこだわっていて、設定どおりボストンのドーチェスター地区

（ガラの悪い地区）で撮影が行われ、地元の人が多数出演しています 。

序盤にパトリックとアンジーが手掛かりを求めて酒場に行って一悶着起こすシーンがありますが、その酒場にいた人はみな役者ではなく地元の人達です。 ベン・アフレック監督二作目の「ザ・タウン」でもボストンが舞台で、地元の人を多数出演させてます。

 

主演のケイシー・アフレックはベン・アフレックの弟です。いい演技してました。あんま似てないですが、口を開けた表情がなんとなく似てるかも。

 

日本では劇場未公開の作品です。日本の配給会社も見る目が無いですね。

いい作品が興行的にも成功するとは限らないですけどね。

 

（見どころ）

●ストーリー

●モーガン・フリーマンやエド・ハリスらベテラン勢の演技はもちろん、

　ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハンまた、うらぶれた母親を

　演じたエイミー・ライアンも良かったです。

 

★★★PICK UP LINES★★★

ヤクの元締めチーズの台詞

 

If that girl only hope is you, I pray for her.

'Cause she's gone.  Gone.

少女を探せるのがあんた達だっていうなら、うまくいくよう祈ってるよ。さもなきゃ消えていなくなっちまうぜ。