クロッシング B

(Brooklyn's Finest)2009

監督 アントワーン・フークア  
キャスト リチャード・ギア エディ 
  イーサン・ホーク サル
  ドン・チードル タンゴ(クラレンス)
  ウェズリー・スナイプス

キャズ(出所したマフィアのボス)

  マイケル・ケネス・ウィリアムズ

レッド(キャズの部下)

  ウィル・パットン ビル(タンゴの上役)
  エレン・バーキン スミス捜査官
  ブライアン・F・オブライエン

ロニー(サルの友人警官)

  リリ・テイラー アンジー(サルの妻)
  シャノン・ケイン エディが通う娼婦
  ローガン・マーシャル・グリーン パントン(新入り警官 白人)
  ジェシー・ウィリアムズ クィンラン(新入り警官 アフリカ系)
  ヴィンセント・ドノフリオ カルロ(サルに撃たれた男)
  サラ・トンプソン サリー(さらわれた女)

ニューヨークのブルックリン区。

犯罪が多発する殺伐とした世界でもがき苦悩する3人の警官を描いた群像劇。

原題の finest(ファイネスト)は「警官(特にNYの)、精鋭」という意味の米の俗語です。

 

「一見繋がりのなさそうな登場人物やその物語。話が進むにつれ徐々に交差していく」のが一般的な群像劇の見所ですが本作はほぼほぼ交差しません。

邦題がクロッシングという交差しそうなタイトルですが交差しないです。

 

物語の交差ではなく、「NYの荒んだ世界ではこんだけ重くてキツイ話が、そこらで起こってる、アイツのすぐ側でも、コイツのすぐ隣でも」って感じの群像劇。

・功績もなく、事なかれ主義で生きてきた志なきベテラン警官。

・長期に渡る潜入捜査で妻は去り、心もすさみ疲れ果てた警官。

・安い給料で家族を養う事に追い詰められ、汚職に手を染めようとする警官

 

3人の物語は、それぞれで一本脚本が書けそうなお話でした。

 

イーサン・ホークは2001年「トレーニング デイ」に次いでフークア監督作の主演となります。

場所はLAからNYに代わってますが、ダーティな犯罪社会の描き方はとてもよく似てます。

 

悲壮感漂う重たいBGMも良かったです。

 

(見どころ)

●常に緊張感のある荒んだ世界。その中で愚かにもがく3人の警官。

3人とも死ぬんだろうなと思ってましたが・・・

 

(ニューヨーク ブルックリン)

映画では犯罪都市のイメージで描かれる事も多いニューヨーク。

5つの区があり、ブルックリンはその一つです。

よく治安が悪いと言われるのはマンハッタン区北部のハーレムや、ブロンクス区南部のサウス・ブロンクスなどです。これらの地域に限らず、また他の都会でも治安が悪い地域ってのはあるもんです。

現在のニューヨークは、そういう場所さえ避ければ、フツーに観光やビジネスで行く分にはそんな危険ではないと思います。

 

★★★PICK UP LINES★★★

苦しき思い 

 

 タンゴ(ドン・チードル)

人生を取り戻す

 

エディ(リチャード・ギア)

今日は障害、明日は強姦、明後日は殺人、これから毎日だ。

20年、その繰り返しだ。進んで首を突っ込むな。

 

サル(イーサン・ホーク)

俺たちが命を懸けて押収した金は、役人どもに吸い取られる。

だから裏で稼ごうって警官がいても、俺は責めないよ。

 

ニューヨーク市

5つの行政区

 

①マンハッタン区

②ブルッックリン区

③クイーンズ区

④ブロンクス区

⑤スタテンアイランド区