クラウド アトラス 

(CLOUD ATLAS)2012

 

監督 ラナ&アンディ・ウォシャオスキー姉弟 ①⑤⑥ 
  トム・ティクヴァ ②③④
   19世紀半ば 弁護士の航海  
キャスト ジム・スタージェス アダム・ユーイング弁護士
  トム・ハンクス ヘンリー・グース医師
  デヴィッド・ジャーシー オトゥア(黒人奴隷)
  ヒュー・グラント ホロックス牧師
  スーザン・サランドン ホロックス牧師の妻
  キース・デイヴィッド クパカ(牧師の召使い)
  ジム・ブロードベント 船長
  ヒューゴ・ウィーヴィング ムーア(アダムの義父)
  ペ・ドゥナ ティルダ(アダムの妻)
 ② 1930年代 作曲家の男  
キャスト ベン・ウィショー ロバート・フロビシャー
  ジェームズ・ダーシー ルーファス・シックススミス
  ジム・ブロードベント ビビアン・エアズ(作曲家)
  ハル・ベリー ジョカスタ(ビビアンの妻)
  ヒューゴ・ウィーヴィング ケッスルリング(指揮者)
  トム・ハンクス ホテルのオーナー
  1970年代 女性記者と陰謀  
キャスト ハル・ベリー ルイサ・レイ
  ジェームズ・ダーシー ルーファス・シックススミス
  トム・ハンクス アイザック(シックススミスの同僚)
  キース・デイヴィッド ジョー(警備担当)
  ヒュー・グラント フックス社長
  ヒューゴ・ウィーヴィング ビル・スモーク(殺し屋)
  ペ・ドゥナ 違法移民の女
    ハビエル
    メーカー(シックススミスの姪)
  ベン・ウィショー レコード屋の店員
  デヴィッド・ジャーシー レスター(ルイサの父 写真)
  2012年 冴えない老編集者  
キャスト ジム・ブロードベント ティモシー・カベンディッシュ
  トム・ハンクス ダーモット
    フィンチ(批評家)
  ヒュー・グラント デニー(ティモシーの兄)
  ベン・ウィショー ジョージェット(デニーの妻)
  ヒューゴ・ウィーヴィング 恐怖の女看護師ノークス
  ジェームズ・ダーシー 施設職員
  スーザン・サランドン アーシュラ(ティモシーの想い人)
  ジム・スタージェス 威勢のいいスコットランド人
  2140年代 クローン女性と革命  
キャスト  ペ・ドゥナ ソンミ451 
  ジム・スタージェス ヘジュ・チャン 
  ジェームズ・ダーシー ソンミに面談する役人
  ジョウ・シュン ユナ939
  ヒュー・グラント リー牧師
  キース・デイヴィッド アピス(革命軍将軍)
  ハル・ベリー ソンミの首輪を外した闇医者
  トム・ハンクス 「カベンディッシュの大災難」主演
 
  崩壊後  
キャスト トム・ハンクス ザックリー
  ハル・ベリー メロニム
  ヒューゴ・ウィーヴィング オールド・ジョージー
  スーザン・サランドン アベス(部族の占い師)
  ジョウ・シュン ザックリーの妹
    キャットキン(ザックリーの姪)
  ジム・スタージェス アダム(ザックリーの義理弟)
  ヒュー・グラント コナ族のボス
     オールド・ジョージー
     オールド・ジョージー

凝りに凝った作りになってます。

時代や場所を異にする6つのストーリーで紡ぐ壮大な物語。

 

因果、カルマ、輪廻、運命なんと言ったらいいのか、時代を超えて繋がる人の巡り合わせを描くため、同じ演者を使って6つの物語を描いてます。なので出演者はみな1人4~5役は当たり前、6つ全てに出演し1人6役をこなしてる人も結構います。

 

数分毎に、早い時には数十秒毎にシーンが目まぐるしく変わっていき、各ストーリーを行ったり来たり。登場人物も極めて多く、初見ではストーリーやその相関関係を把握できないかもしれません。

練りに練られた構成だと思われるので、何度か細かく観ていけば、いろんな仕掛けや思惑に気づけて楽しいかもしれませんが、そこまでする気にはなれないかな、疲れるし。

 

ウォシャウォスキー姉弟(昔は兄弟だったが、兄ラリーが性転換してラナとなり姉弟になりました。)と、独人監督のトム・ティクバが分担して監督。SFが得意なウォシャウォスキー姉弟が⑤⑥の未来パートを担当してます。

 

6ストーリー全てに曲のある悪役で出演したヒューゴ・ウィービング。彼が悪役を演じると同じくウォシャウォスキ―監督の「マトリックス」シリーズで演じたエージェント・スミスみたいな感じに見える。

暴力看護婦役には笑えましたけどね。

ベン・ウィショーはティクバ監督の「パフューム ある人殺しの物語」で

主役に抜擢されております。それぞれの監督と関わりの深い役者さんが出てるんですねー。

 

原作は同名小説です。

 

こんだけ凝ると、商業的な成功は難しい。

 

 

(見どころ)

●同じ演者を使って、異なる6つものお話を描き、それを織り込んで1つの物語にしようとする試み。今までにない挑戦的なチャレンジを観るのは楽しい。撮影や編集はもちろんのこと、役者のスケジュールを組むだけでずいぶん苦労したそうです。

 

●役者の七変化。 マックス6変化ですが

同じ役者が特殊メイクで性別や人種も超えていろんな役を演じいて、誰が演じてるのかパッと見気づかないのも多い。上のキャスト表に載っている以外にもチョイ役でちょこちょ出てるので見つけるのもおもしろいかも。

上のキャスト表で★印が付いてる人が、その物語の主人公を演じた人です。主人公キャラにはみな体のどこかに流星型のアザがるので★付けてみました。世代を超えてアザを受け継ぐ・・・ジョジョっぽい。

その幅の広さに役者としての力量を感じたのはトム・ハンクスと

ジム・ブロードベント。

変わりっぷりが楽しかったのは、悪役ばかり演じてたヒューゴ・ウィービングとヒュー・グラント。

 

★★★PICK UP LINES★★★

悲劇の革命女子ソンミの言葉

 

Our lives are not our own.

From womb to tomb we are bound to others・・・・past and present.

And by each crime and every kindness we birth our future.

 

命は自分のものではない。

子宮から墓場まで人は他者とつながる。過去も現在も。

全ての罪、あらゆる善意が我々の未来を作る。