乙女の祈り A
(HEAVENLY CREATURES)1994
監督 | ピーター・ジャクソン | |
キャスト | メラニー・リンスキー | ポウリーン・イヴォンヌ・パーカー |
ケイト・ウィンスレット | ジュリエット・ヒューム | |
サラ・パース | ポウリーンの母 | |
サイモン・オコナー | ポウリーンの父 | |
ダイアナ・ケント | ヒルダ(ジュリエットの母) | |
クライブ・メリソン | ジュリエットの父 | |
ジェド・ブロフィー | ジョン(下宿人) | |
ピーター・エリオット | ビル・ペリー(ヒルダの浮気相手) |
舞台は1950年代のニュージーランド クライストチャーチ。
内向的な女子中学生ポウリーンは
転校生のジュリエットと仲良しに。
作家を夢見る2人は自分達の創作した妄想の世界に浸り、互いの共生関係を深めていく。友情を超えた関係に親達が気づき、2人を引き離そうとした時、彼女たちの恐ろしい計画が実行される。
1954年にクライストチャーチで実際に起きた、女子中学生による母親殺害事件を題材にしてます。
凶行に及ぶ精神状態にまで陥ってしまうまでの、思春期の不安定な心の内面を上手に表現できてると思います。2人の空想世界の使い方、見せ方もおもしろかった。
監督のピーター・ジャクソンはニュージーランド出身。
同じくニュージーランド出身の奥様と一緒に脚本も担当。
ポウリーン役のメラニー・リンスキーもニュージーランド出身。
ピーターは元々スプラッターホラーで売れた監督で、本作で作風をガラッと変えてヴェネチア国際映画祭で見事銀獅子賞(監督賞)を受賞。その後大作「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでも成功してます。
主演の2人はこれが映画デビュー作となります。
当時メラニー・リンスキーは16歳、ケイト・ウィンスレットは18歳。
2人ともフレッシュさや勢いとともに才能も感じさせる演技でした。
ケイトは97年に「タイタニック」でブレイクする3年前。
小生意気でお高くとまった感じのジュリエット役は「タイタニック」の
ローズ役とかぶるところがあるかも。
(その後の2人)
事件後、2人とも速攻で捕まり有罪となり、2人別々の刑務所で無期懲役となります。5年後には、ニ度と会わないことを条件に2人とも釈放されます。
ポウリーンはその後イギリスに渡り、今はひっそりと余生を過ごしているよう。
ジュリエットについては本作の製作により意外な事実が発覚。
イギリスの人気ミステリー作家アン・ペリーが、実はジュリエットだったことが判明。ホントに作家になってた。
★★★PICK UP LINES★★★
ポウリーンの日記より
デボラから電話があり砂袋ではなく、石を入れたストッキングを使うことにした。サプライズ・パーティーを計画するかのような興奮。母は何一つ気づかず、念願の決行は明日の午後と決まった。今度日記をつける時には母は死んでいる。