オペラ座の怪人(2004年版) 

(The Phantom of the Opera)2004

監督 ジョエル・シュマッカー  
キャスト ジェラルド・バトラー オペラ座の怪人 ファントム 
  エミー・ロッサム クリスティーヌ・ダーエ
  パトリック・ウィルソン ラウル・シャニュイ子爵
  ミランダ・リチャードソン マダム・ジリー
  ジェニファー・エリソン メグ(マダムの娘)
  キーラン・ハインズ フィルマン(支配人)
  サイモン・キャロウ アンドレ(支配人)
  ミニー・ドライヴァー

カルロッタ(前歌姫)

  ヴィクター・マクガイア ピアンジ(太っちょの役者) 
  ケヴィン・マクナリー ブケー(舞台係) 
  マーレイ・メルヴィン マエストロ・レイエ

 

ジャーン!ジャジャジャジャーン!!!

パリ・オペラ座に潜む怪人(ファントム)が姿を現す時、惨劇が起こる!?

オペラちっくなミュージカル映画。

原作は仏人作家ガストン・ルルーの1909年発表の同名小説 ”Le Fantôme de l'Opéra

 

幾度となく映画、ミュージカル、TVドラマ化されてきた作品。どの作品も原作小説とは

多かれ少なかれ違っている部分があるよう。

 

特に有名なのが、1986年ロンドン(ウエスト・エンド)で初演、その後ブロードウェイでも上演され大ヒットしたアンドリュー・ロイド・ウェバー脚本・作曲版のミュージカル。

本作はこのウェバー版ミュージカルの映画化作で、ストーリーも曲もこのミュージカルに順じています

 

私が「オペラ座の怪人」を初めて知ったのはマンガ「金田一少年の事件簿」の記念すべき1作目「オペラ座館殺人事件」です。なのでファントムが邪魔者を次々と始末していく凄惨な怪奇サスペンスをイメージしてましたが、

本作はファントム、クリスティーナ、ラウルの3人のラブ・ロマンスが中心に描かれてます。なので私的にはちょっと退屈。

 

クリスティーナ役のエミー・ロッサムは当時はまだ18歳ですが、幼いころかオペラの舞台に出演していたキャリアを持っています。若く美しくピュアで瑞々しいクリスティーナ役ははまり役だと思います。

ラウル役のパトリック・ウィルソンはブロードウェイ・ミュージカルで実績のある役者で、ロッサムと共に素晴らしい歌唱力を披露してくれてます。

ファントム役のバトラーは演技経験はあっても歌の経験はほぼなし。

猛特訓の末、本作に臨んでいますが、やはり2人に比べると歌唱力は劣っています。

 

舞台となったパリのオペラ座(ガルニエ宮)は今でも現役で使われていますが、1989年に新しい劇場オペラ・バスティーユ(新オペラ座)が出来てからは、オペラ公演は主にそっちで開催されてます。

 

(見どころ&好きなところ)

●まあ、なにせあのメイン楽曲 The Phantom of the Opera がいいですね初聴でもインパクト抜群のメロディ。パイプオルガンの奏でる荘厳で戦慄の走る旋律。素晴らしい曲です。

 

●この曲が使われているオープニングの演出。

シャンデリアとともに朽ちたオペラハウスが過去へと遡り鮮やかな色彩を取り戻していくシーン。「タイタニック」と同じ演出ですね。

 

●この曲とともにファントムがクリティーナを地下へと誘うシーン。


★★★PICK UP LINES★★★

シーン① 冒頭のオークション

 

Lot 666, then.  A chandelier, in pieces.

Some of you may recall the strange affair of the Phantom of the Opera.  A mystery never fully explained.

We're told, ladies and gentlemen, that this is the very chandelier which figures in the famous disaster.

Our workshops have repaired it and wired parts of it for the new electric light.

Perhaps we can frighten away the ghost of so many years ago with a little illumination.

 

それでは番号666番です。壊れたシャンデリア。

あの不思議な出来事をご記憶でしょうか。そうオペラ座の怪人を。

謎に包まれたミステリアスな事件。

皆さま、これこそあの惨劇の象徴となったシャンデリアなのです。

職人が修理し、新たに電気用の配線も施しました。

この光によって長年この劇場に住みついたゴーストも逃げ出す事でしょう。

 

 

シーン② The Phantom of the Opera

 

In sleep he sang to me                     眠っていると私に歌いかけ

In dreams he came           夢の中に現れる

That voice which calls to me      私を呼ぶその声

And speaks my name          私の名を囁くの

And do I dream again?        私はまだ夢の中なのか?

For now I find             今こそ知る時だ

The Phantom of the Opera is there  オペラ座のファントムがここに

Inside my mind            いる 私の心のなかに