一人火星に取り残された宇宙飛行士が、知恵と科学で火星サバイバル生活。

NASAとともに地球への帰還を目指すという王道近未来宇宙ＳＦ。

 

原作はアンディ・ウィアーの小説

「The Martian」（邦題：火星の人）

監督はＳＦの巨匠リドリー・スコット。

主演はマット・デイモン。　ハリウッドらしいＳＦ大作。

 

火星で独りぼっちになりますが、前半でNASAと交信出来るようになるので、孤立無援の状態ではないです。

 

1995年「アポロ13」の火星版な感じです。

「アポロ13」では「宇宙船」と「NASA」との奮闘が描かれましたが、本作は「火星」と「NASA」さらに先に脱出した「宇宙船」も救出に絡む展開。

 

近未来ＳＦで火星が舞台ですが、そこで流れる音楽が70年代懐メロで、そのギャップがおもしろかった。Hot Stuff 良かったな。

 

（邦題「オデッセイ」について）

原作小説の邦題は、原題 The Martian をそのまま訳して「火星の人」でしたが、響きがあまりカッコよくないし、火星人の映画だと誤解されると思ったのか、映画邦題はオデッセイに替えられてます。

ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の英語読みです。

オデュッセイアが故郷へと帰るまでの旅の物語なので、よく「長い旅、冒険、放浪」などの意味で使われたりしてます。

SFの傑作と言われるキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」の原題は「2001: A Space Odyssey」でした。

その辺りも意識したなかなかシャレたいい邦題だと思います。日本では「2001年宇宙の旅」原題があまり認知されていないからこそ使えたのかなとも思います。

 

（見どころ）

●植物学者マークの火星サバイバル。

全般に渡り科学的考証もかなりしっかりしてるみたいです。

 

●救出ミッション。

NASAの人たちの奮闘。先に脱出した宇宙船ヘルメスのクルーの決断。

感動ストーリーです。

最後にルイス船長が、宇宙空間に飛び出したマークを掴まえようとする場面なんかは手に汗握ります。