アメリカン・ヒストリーX S

(AMERICAN HISTORY X)1998

監督 トニー・ケイ  
キャスト エドワード・ノートン デレク
  エドワード・ファーロング ダニー
  エイブリー・ブルックス スウィーニー
  ビバリー・ダンジェロ デレクの母
  ジェニファー・リーン デレクの上の姉
  ステイシー・キーチ キャメロン
  イーサン・サプリー セス

兄の影響で白人至上主義に傾倒し、黒人を嫌悪する少年ダニー。仲間たちから一目を置かれていた兄デレクは黒人を殺害した罪で服役していたが出所。

しかし、出所したデレクからは黒人への憎悪は消えていた・・・

デレクの変化にとまどうダニーたちだが・・・

 

人種差別をテーマにした社会派映画

人種差別を扱った映画、なかでも「白人による黒人差別」を描いた作品は、ハリウッドではたくさん作られていますが、差別する側(白人)を主人公にした作品は珍しい気がします。

 

「人種差別」は日本人が日本で暮らす限りはあまりピンとこない部分もあるかもしれませんが、海外の映画では非常によく取り上げられる題材。

根は深いってことですね。ホントに深い。

故に軽々には語れない。かと言って無知で済ますわけにもいかない。

 

(見どころ)

●観終わってどう思うか、何を感じるか、でしょうか

●デレクを演じたエドワード・ノートン。うまい。

自分の過去にもがきながらも、弟ダニーにために必死に行動するデレク。

家族愛の映画でもあります。

 

(好きなところ)

●弟ダニーを演じたエドワード・ファーロング

ターミネーター2」のジョン・コナー役を発見!

しかもなかなかいい役者してるじゃないですか!

その後も役者業を続けているようですが、「子役一発屋」の宿命とでもいうのでしょうか。なかなかすさんだ道を歩んだりしているよう。 

 

★★★PICK UP LINES★★★

ダニーの行きついた結論(レポートより)

 

We are not enemies, but friends. We must not be enemies.

Though passion may have strained it must not break our bond of affection.

The mystic chords of memory will swell when again touched as surely they will be, by the better angels of our nature.

 

我々は敵でない。友である。敵になるな。

一時の情にまかせて愛の絆を断ち切るな。

私たちの中にあるより良き心が再び奏でられる時、調和と優しさで溢れる日々が巡るだろう。

 

 

ダニーが「引用したと」言っていますが、これはリンカーン大統領の大統領就任演説(一期目)の最後の言葉を引用したものになります。

 

ただ、そのまんまではなく、最後の一文については一部省力されてます。

そのため余計に訳すのが難しくなってます。

 

(吹き替えVer.)

それぞれの心にすむ天使の指が、我々を繋ぐ細い弦を弾いた時、それはきっと美しくたからかな音色を奏でるだろう。

 

(字幕Ver.)

仲良き時代の記憶を手繰り寄せれば、良き友になれる日は再び巡ってくる

 

 

ちなみにリンカーン演説の本来の最後の一文は、

The mystic chords of memory, stretching from every battle-field, and patriot grave, to every living heart and hearth-stone, all over this broad land, will yet swell the chorus of the Union, when again touched, as surely they will be, by the better angels of our nature.

 

メインカテゴリー  
ドラマ  
   
サブカテゴリー  
社会派 差別
   
公開年  
1998年  
ランク  
 
年代  
   
舞台  
アメリカ