ロスト・イン・トランスレーション A

(Lost In Translation)2003

監督 ソフィア・コッポラ  
キャスト ビル・マーレイ ボブ・ハリス 
  スカーレット・ヨハンソン シャーロット
  ジョバンニ・リビシ ジョン(シャーロットの夫) 
  アンナ・ファリス ケリー(映画女優) 
  キャサリン・ランバート ホテルのバーで歌う女性シンガー
  ダイアモンド☆ユカイ CM監督 
  藤井 隆 マシュー南
  林 文浩 チャーリー・ブラウン(シャーロットの友人)
  竹下 明子 通訳カワサキ

CM撮影のため日本を訪れた中年のアメリカ映画スターボブ。

夫の仕事に連れ添って来日した若き新妻シャーロット。

互いに夫婦生活に倦怠感を感じ、言葉の通じぬ異国の地日本で孤独を深める2人が出会って、惹かれて、別れて、切なくって・・・

 

寂しさや孤独、それを互いに埋め合おうとする2人、切ない別れ。オープンにはならない互いの想いが伝わってくる

非常に素晴らしい脚本。

 

監督&脚本&製作のソフィア・コッポラがアカデミー脚本賞を受賞しました。その他の映画賞でも作品賞や主演2人が多くの賞を受賞しました。(ソフィア・コッポラは本作の製作総指揮にも名を連ねるフランシス・フォード・コッポラの娘です。)

 

全編日本でのロケを敢行した珍しいアメリカ映画。日本の有名人も端役で出てますし、その辺でも楽しめるかも。ソフィア・コッポラ監督が実際に日本に滞在した際の経験が元になった半自伝的なお話だそう。

 

(見どころ)

●主演ビル・マーレー。表情や動きでちょこちょこ笑わせてくれます。

 その辺は流石ベテラン。

 CM撮影のシーンなんかはおもしろかったなー。

 

●トーキョーの風景。キョート(南禅寺や平安神宮)にも行ってますが、

ほぼトーキョーでの撮影。街並み、カラオケ、ゲーセン、パチンコ屋、しゃぶしゃぶ店、新幹線から見る富士山等々いろんな風景が映されます。監督が日本滞在時に興味を持った所を撮ったのかな。こうやって見てみると日本

ってかなり滑稽でおもしろい国だなぁ。

 

(好きなところ)

●当時19歳のスカーレット・ヨハンソンのなんと瑞々しく美しいことか。

彼女のファンならずとも必見でしょう。

彼女は本作と、同年公開の「真珠の耳飾りの少女」で高い評価を受け注目されるようになります。

 

★★★PICK UP LINES★★★

シーン① サントリーウィスキー

For relaxing times, make it Suntory time.

(心安らぐひととき、サントリーの時間)

 

響はうまいですよ。

 

 

シーン②いやいや、ふざけてるわけじゃないよ

 

シャーロット

Why do they switch the "R"s and the "L"s here?

(なぜ日本人はRとLの発音が逆なのかしら?)

 

ボブ

Oh, for yuks.  You know, just to mix it up.

They have to amuse themselves.

”Cause we're not makin 'em laugh.”

(ジョークなのさ。ふざけて楽しんでるんだ。

「そうでもしないと俺たち楽しくないだろ」ってね。)

 

※RとLの発音が逆というか、日本人の発音はLに近く、Rの発音が苦手という事だと思います。

 

 

※タイトルの lost in translation は「翻訳に困る」という意で、うまくコミュニケーションできない社会や関係のことを表しているんだと思います。