ロスト・アイズ B
(Los Ojos De Julia)(Julia's Eyes)2010
監督 | ギリェム・モラレス | |
キャスト | ベレン・エルダ | フリア / リア |
ルイス・オマール | イサク(夫) | |
フリア・グティエレス・カバ | ソレダド夫人(盲目の隣人) | |
ボリス・ルイス |
ブラスコ(怪しげな隣人おじさん) |
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ジョアン・ダルマウ | クレスプロ(ホテルの怪しげな爺さん) | |
フランセスク・オレーリャ | ディマス警部 | |
パブロ・デルキ | イバン(介護人) | |
ダニエル・グレオ | ロマン医師 |
視力が徐々に失われていく病に侵されているフリア。同じ病を持った双子の姉が自殺してしまう。その死に疑問を抱いたフリアは真相を探る中で、姉に恋人らしき男がいた事を突き止めるが、どんなに調べてもその男の正体が見えてこない・・・・
徐々に光を失っていく恐怖の中で、謎の男に迫っていくスリラー・サスペンス、ホラー。
近年、そのエグさや怖さで注目されている スペインのホラー映画。
製作はギレルモ・デル・トロ。
終盤でどんでん返し的サプライズを用意したり、夫婦愛の物語を織り込んだりと、ストーリーも作ってきてますが、展開はやや強引な感じ。
ストーリーよりかは、視力を失う恐怖の演出で魅せる作品。
主演のベレン・エルダはかなりの痩せ型で、顔も細身ながら目は大きくて、恐怖の表情は映えますが、この手の作品なら、主人公はもう少し若くてカワイイ役者さんでもよかったかなーと思います。
(見どころ)
●目が見ない恐怖の演出。
・中盤、介護人イバンの顔を一切映さない撮り方。顔が見えないっていうのは、観る側にとって結構ストレスで、不気味な怖さが持続していく。
・終盤、暗闇の中、カメラのフラッシュの光で迫ってくる男。こえー。
(好きなところ)
●謎の男の正体、設定。
「ハンター×ハンター」のメレオロンの「神の不在証明(パーフェクトプラン)」のような、誰にも気付かれない、存在感のない男。
でも本作の男は、意図的にそうしてるんじゃなく、天然でそういう男。
その事で鬱屈とした感情を抱えるサイコ。
でも盲目の人には認知され、必要とされる。
だからみんなの目を潰してやる~!! やべー奴だ!!
★★★PICK UP LINES★★★
存在しない男
クレスプロ
「男は透明人間でした。」
フリア
「何ですって?」
クレスプロ
「誰もその男のことを覚えていないでしょう?」
フリア
「でもだからって、透明人間だなんて。」
クレスプロ
「あなたにわかりますかな。 部屋に入っても誰も自分の方を見ない。
道を歩けば、人がぶつかってくる。3度声を掛けても誰も返事をしない。
あなたが捜しているのは、そんな男です。 いないも同じ。だから誰も覚えていない。」