ルーム B
(ROOM)2015
監督 | |
レニー・エイブラハムソン | |
キャスト | |
ジェイコブ・トレンブレイ | ジャック |
ブリー・ラーソン | ジョイ・ニューサム |
ショーン・ブリジャース | オールド・ニック |
ジョアン・アレン | ジョイの母 |
トム・マッカス | レオ(ジョイの義父) |
ウィリアム・H・メイシー | ジョイの実父 |
アマンダ・ブルジェル | 女性警官 |
ウェンディ・クルーソン | インタビュアー |
寝て、起きて、TVを観たり、お菓子を焼いたり、運動したり、5歳を迎えたジャックとママの2人の日常の全ては小さな天窓一つの部屋の中だった・・・・
7年間に渡り監禁された女性と、監禁生活の中で生まれた子供の2人が 、狭く閉ざされた世界から本当の世界を取り戻そうとするお話。
(原作)
エマ・ドナヒューが2010年に発表した小説「部屋」(ROOM)が原作。
ドナヒュー自身が本作の脚本も手掛けています。
オーストリアで実際に起きた「フリッツル事件」を基に書かれたそうですが、フリッツル事件はこの映画よりもはるかに悲惨で衝撃的な事件なので気になる方は調べてみてください。
(親子が世界(日常)を取り戻そうとするヒューマン・ドラマ)
よくある「サイコパスの支配、拉致監禁からの脱出スリラー!」かなと思っていたら、中盤で無事脱出成功。
むしろ脱出してから後がこの作品の本題。
狭く閉ざされた極限の世界から、急に通常の外の世界へと帰ってきたことでメンタル不安定で思い悩む母親ジョイ。
狭く閉ざされた世界が全てだと思っていた5歳のジャックは、リアルな世界に触れてとまどいながらも成長していく。
監禁で蝕まれた親子とその家族の時間・心。
それを少しずつ取り戻そうとする母子愛、家族愛が本作の主題。
かなりヘビーなバッドエンドもあり得るような重たいお話ですが、希望を感じさせる終わり方は良かったです。
(見どころ)
●ママ役ブリー・ラーソンと、ジャック役ジェイコブ・トレンブレイの名演
ブリー・ラーソンはアカデミー主演女優賞を受賞しました。
彼女の受賞に何の異論もありませんが、それならばジャック役ジェイコブ君にもアカデミー主演男優賞を是非あげてほしかったです。
彼あっての作品です。
★★★PICK UP LINES★★★
世界
ジョイ
Jack, the world is so big.
It's so big, you wouldn't believe it.
ジャック、世界は広いのよ。とっても。
信じらないくらいに。