理由なき反抗  

(REBEL WITHOUT A CAUSE) 1955

監督&原案  
ニコラス・レイ  
キャスト  
ジェームズ・ディーン ジム・スターク
ナタリー・ウッド ジュディ 
サル・ミネオ プレイトー
コリー・アレン バズ(不良のリーダー)
ジム・バッカス ジムの父
アン・ドーラン ジムの母
ウィリアム・ホッパー ジュディの父
ロチェル・ハドソン ジュディの母
マリエッタ・キャンティ プレイトーの家のメイド
エドワード・プラット レイ(少年課の警官)
フランク・マッゾラ クランチ(不良)
デニス・ホッパー グーン(不良)
ジャック・グリネージ ムース(不良)

家庭や社会の中にうまくはまらず、自分の居場所に違和感を抱く青年たちを描いた青春ドラマ

 

24歳でこの世を去った伝説的スター俳優ジェームズ・ディーンの代表作。

 

冒頭の警察署で邂逅したこじらせボーイズ&ガール3人の逃避行と、その先に待つ悲劇的な結末を描いてます。

 

若者特有の感情と言ってしまえばそれまでですが、繊細で真っ直ぐな感性故に、社会の矛盾や大人の勝手をうまく消化できず、疎外感や孤独感が深まり、時にそれが突飛な行動として、激しい暴力として現れて反抗する傷まみれの少年少女の心が痛々しい。

彼らの孤独感は家庭に起因するものとして描かれていますが、政治や社会への反体制メッセージの強い60年代後半のムーブメント、アメリカン・ニューシネマ的な香りも漂ってます。 ああいうラストだったしね。

 

(見どころ)

ジェームズ・ディーン

同年に公開された初主演作「エデンの東」に続いて興行的、批評的にも成功してスター俳優となったジェームズ。

もちろん顔はイケメン。だけどそれだけじゃない。

ジェームズ本人にもそういう気質があるのか、内向性や憂いを感じさせる表情や佇まいに魅力を感じます。

 

本作公開前に交通事故で死亡し、出演作は1955年「エデンの東」「理由なき反抗」、1996年「ジャイアンツ」の3作品のみ(エキストラ出演作除く)ながら、伝説になったのは伊達じゃない。

 

●サル・ミネオ

ジェームズと並んでバチッとハマっていたのがプレイトー役のサル。

幼さと、それ故の混乱や暴走が彼のビジュアルにハマっていた。

 

(影響いろいろ)

●ファッション

Leeのジーンズと赤いジャケット。

当時作業着だったジーンズがカジュアル・ファッションとして着られるようになったのはこの映画がきっかけと言われています。

 

●チキン・ラン

日本ではチキン・レースとも。車を使った危険な度胸試し。

本作のように崖に向かったり、壁に向かったり、互いの車が向き合ったり、いろいろパターンがありますが、映画で描かれたのはこれが初?

かなり話題になったそう。

 

●グリフィス天文台

本作のおかげで有名になり、以後もLAを舞台にした映画でよく使われ、観光スポットとしても人気。

ジェームズ・ディーンの銅像があります。

 

(端役で・・)

デニス・ホッパーが不良の端役で出演。知っていないと気づけないかも。

若い頃も歳をとってからも不良の似合う俳優さん。

 

★★★PICK UP LINES★★★

理由なき?

 

ジュディの父

I don't know what to do.  All of a sudden she's a problem.

(何が何だか。急にどうしたっていうんだ。)

 

ジュディの母

She'll outgrow it, dear.  It's just the age.

It's just the age when nothing fits.

(急に成長して、年頃なのよ。なんでも不満な年頃よ。)