リグレッション D

(REGRESSION)2015

監督 アレハンドロ・アメナーバル  
キャスト イーサン・ホーク ブルース・ケナー刑事 
  エマ・ワトソン アンジェラ・グレイ(被害者)
  デヴィッド・シューリス レインズ(心理学者)
  デイル・ディッキー ローザ・グレイ(アンジェラの祖母)
  デヴィッド・デンシック ジョン・グレイ(アンジェラの父 容疑者)
  ローテル・ブリュトー 牧師
  デヴォン・ボスティック ロイ・グレイ(アンジェラの兄)
  アーロン・アシュモア ジョージ・ネスビット刑事
  ピーター・マクニール 署長
  ジェイコブ・ニーイェム 太っちょの警官

娘への性的虐待の疑いを掛けられた父親を捜査するケナー刑事(イーサン・ホーク)。

事件の記憶を失ったと主張する父親に対して心理学者レインズ(デヴィッド・シューリス)の協力を得て、退行催眠による回帰記憶療法を行った所、父親以外の人間が現場にいた事が明らかに。また被害者である娘アンジェラ(エマ・ワトソン)の供述から悪魔崇拝カルトの事件への関与が疑われた。

悪魔崇拝者達による狂気的な儀式の実態が明らかになるにつれ、追い詰められていくケナー。

果たして事件の真相は!?

 

80年代のアメリカで社会問題にもなった悪魔崇拝者による儀式をテーマにしたオカルト系ホラーかな。

 

「有名俳優のイーサン・ホークとエマ・ワトソンを使いました。」

ただそれだけの映画。

 

話の主旨がつかめない。

退行催眠療法の問題点を指摘して、過去の悪魔崇拝事件の総括をする社会派の作品なのか、それてもホラーなのか、サスペンスなのか。

とにかく軸のないストーリー展開は辟易。

 

(見どころ)

●祖母ローザ役を演じたデイル・ディッキー。

あの狂気をはらんだ演技、表情は秀逸。

 

★★★PICK UP LINES★★★

オープニング

Starting in 1980, accounts began to surface of satanic rituals being practiced in the U.S.

Panic and suspicion spread across many communities.

This film is inspired by real events.

 

1980年以降、アメリカでは悪魔崇拝の儀式の実態が明らかにされ報告されてきた。パニックや疑念に多くの人々が巻き込まれた。

この映画は実話から着想を得て作られている。

 

 

「実話に基づいて」「実話から着想を得て」と書かれたオープニングをよく見ますが、そもそも映画や小説など人が創り出した物語において、意識的であれ、無意識的であれ「現実から着想を得て」いない話などありはしない。

 

 

※タイトルの regression は「後戻り、復帰、回帰、退行、後退」の意。