モリーズ・ゲーム B
(MOLLY'S GAME)2017
監督 | アーロン・ソーキン | |
キャスト | ジェシカ・チャステイン | モリー・ブルーム |
イドリス・エルバ | ジャフィー弁護士 | |
ケビン・コスナー | モリーの父 | |
ジェレミー・ストロング | ディーン・キース(LAでの雇い主) | |
マイケル・セラ | プレイヤーX(LAでのプレイヤー) | |
ブライアン・ダーシー・ジェームズ | ブラッド(ポーカー下手) | |
ビル・キャンプ | ハーラン(手堅いプレイヤー) | |
アンジェラ・ゴッツ | B(NYでのディーラー) | |
ジョー・キーリー | コール(イカサマボンボン) | |
クリス・オダウド | ダグラス・ダウニー(NYでの客) | |
J・C・マッケンジー | ウェルストン検事 | |
グラハム・グリーン | フォックスマン判事 | |
サマンサ・イスラー | モリー(青年期) | |
ステファニー・ハーフィールド | ジェシー(NYプレイメイト) | |
マディソン・マッキンリー | シェルビー(NYプレイメイト) | |
ナタリー・クリル | ウィンストン(NYプレイメイト) |
モリー・ブルーム。
モーグルスキーの選手として、オリンピック出場目前まで迫りながらも事故でアスリートとしての人生を断念。
その後、ハリウッド、ニューヨークで一晩で数百万ドルが動くポーカーゲームの主催者へと昇りつめた彼女の半生を描いた伝記映画です。
(原作&脚本)
彼女が2014年に出版した自叙伝「Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground Poker」を原作として、アーロン・ソーキンが脚本&監督を担当。
ソーキンは、2010年「ソーシャル・ネットワーク」、2011年「マネーボール」、2015年「スティーブ・ジョブズ」など、実在の人物を描いた作品でヒットを飛ばしてきた脚本家で、本作では監督にも初挑戦しています。
当然ですが原作と映画では相違点も多々あります。
映画序盤、モーグルスキーでモリーが大転倒してオリンピックを逃していますが、実際には転倒はしてないです。また父親との関係も映画内よりはだいぶ良好だったようです。
(ポーカー)
本作はポーカーの映画ではなく、超高額ギャンブル・ポーカー・クラブを築き上げていく女性のドラマ。でもポーカーのシーンも多々あります。
ポーカーの役や状況の説明を入れたりして、ルールを知らなくても雰囲気を楽しめるように気を使ってくれてますが、それでも専門用語が飛び交っているので、ルールを知っている方がより楽しめると思います。
ポーカーはアメリカ・ギャンブル文化の象徴。1998年「ラウンダーズ」など題材にした映画はたくさんあります。
(モリー・ブルーム)
打たれても立ち上がってへこたれないタフさが彼女の魅力ですが、もう一つの魅力はギャンブルという退廃的な場に身を置きながらも、モリーの芯にある「やさしさ」。
自身が不利になろうとも顧客の情報を守ろうとする倫理観。未払い客を追い詰めないようお金の回収方法にも気をはらうなど、彼女の根底にある「いい人」がキャラのベースとなり、魅力になってます。
この事件の裁判後は、地元コロラドに戻り、男達ではなく女性を対象として、起業などをサポートする活動を行っているようです。
(賭博ダメよ)
合衆国連邦法1955条で違法賭博事業が禁じられています。
作中でも描かれていたとおり、賭場を開くのはOK。サービス料(チップ)をもらうのもOK。だけど、ゲームから手数料を差し引くのはNGだそう。
日本では刑法185条(賭博)、186条(常習賭博及び賭博場開張等図利)で禁止されてます。モリーの場合、プレイヤーではなく主催者なので、186条2項の賭博場開張等図利罪が適用されると思われます。
(見どころ)
●スケートリンクで再開した父と娘
確執のあった2人がわかり合っていく泣けるシーン。
殺伐としたギャンブルや司法に関するシーンが続いた後での愛の話。
ささってきますね。本作一番の見せ場だと思います。
主演のジェシカ、弁護士役のイドリス・エルバも素晴らしく、2人の掛け合いシーンも良かったですが、やっぱりケビン・コスナーの抑え目の演技が光ってます。
(好きなところ)
●主演ジェシカ・チャステイン
好きな女優さんの一人です。
本作ではいろんな衣装、メイクの彼女が見られるのでファンは楽しめると思います。
★★★PICK UP LINES★★★
(シーン①少女時代 スキーの練習中)タフガールに育てられました
少女モリー
Dad, I'm pretty tired.(パパすごく疲れた。)
モリーの母
Hon, she's tired. We've been out here since 6:00. Her lips are blue.
(そうよ、6時からいるのよ。唇も真っ青よ。)
モリーの父
You tired?(疲れたか?)
モリー
Yeah.(うん。)
モリーの父
What's another word for tired?
Name a synonym for tired, and we'll get in the car.
(「疲れた」を別の言葉で言うと?「疲れた」の類語を言えたら車に乗る。)
モリー
Weak.(「弱い」。)
モリーの父
That's right. Let's go home.(そうだ。帰ろう。)
モリー
Again.(もう一回やる!)
(シーン②再開した父とのセラピー)ドライブスルーww
モリー
Okay, I had an attitude problem. I talked back.
I broke some normal adolescent rules.
I snuck phone time after curfew, I took your car when I wasn't allowed to・・・・
(私は反抗的だった。言い返したし、ルールも破った。
夜中にこっそり電話したり、勝手に車を乗り回したり・・・)
モリーの父
And drove it into a McDonald's.(そしてマクドナルドに突っ込んだ。)
モリー
And kids get punished for that, but they don't・・・
(罰は受けたわ、でも・・・)
モリーの父
Did I not say the McDonald's?
I mean, did you misunderstand what drive-thru meant?
(マクドナルドのドライブスルーの意味を勘違いしてたのか?)
(シーン③モーグル事故)解説者の台詞
解説者1
You and I both know people who have never gotten over it.
(立ち直れない選手も多い。)
解説者2
I don't know if the young woman we've just seen is・・・・・is one of those people.
We may not see her ski competitively again but I think we're gonna see her.
(彼女もそうかはわかりませんよ。スキー競技でなくとも、何かしらで復活した彼女見る事ができますよ。)