ものすごくうるさくて、ありえないほど近い A

(EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE )2011

監督 スティーブン・ダルドリー  
キャスト トーマス・ホーン オスカー・シェル 
  トム・ハンクス トーマス(父)
  サンドラ・ブロック リンダ(母)
  マックス・フォン・シドー 間借り人(?)
  ゾーイ・コールドウェル 祖母
  ヴィオラ・デイヴィス アビー・ブラック(最初のブラックさん)
  ジェフリー・ライト ウィリアム(アビーの元夫)
  ジョン・グッドマン スタン(ドアマン)
 

最愛の父親を失い、悲しみ苦しみながらも家族や多くの人達の触れ合いのな中で乗り越え成長していく少年の物語。
もう少し大きな視点で観ると、人が人の死・喪失を、人の中で乗り越えていくお話。

「父の残した鍵の謎」をめぐる話が進む中で、徐々に少年が経験した本当の苦しみが明らかになるというストーリーや

その見せ方がとっても上手。主演や脇を固める名優の演技もとっても良い。

 

原作はジョナサン・サフラン・フォアの2005年の同名小説です。

原作では9.11とともにオスカーの祖父母が若い頃に経験した戦争も描かれているようです。

 

9.11米同時多発テロ事件で、どれだけの多くの人が、どれほど大きな傷を負ったのか、その悲劇の大きさを感じさせられる作品でもありました。事件当時大きな衝撃は受けたものの、どこか遠い国で起こった事のように思っていましたが、3.11東日本大震災を経た今、その悲しみや苦しみの大きさが少しはわかるような気がしました。テロと災害という違いはあるものの、多くの人の命や日常を突如奪い去られた持っていき場のない悲しみは同じなのかなと思いました。

 

(見どころ)

●主役オスカーを演じたトーマス・ホーンくん

クイズ番組で活躍していたのがプロデューサーの目にとまり、本作出演へと繋がったそうです。演じたオスカー同様かなり頭のいい子みたいです。

ビジュアル的にも申し分なく、まったくの未経験とは思えない

素晴らしい演技でした。

おじいちゃん役のマックス・フォン・シドーも母親役のサンドラ・ブロックも良かったです。

 

●父からの留守電メッセージ

最後の7番目のメッセージは辛かったなー。

メッセージそのものよりも、そこにたどり着くまでの過程が見どころ。

 

★★★PICK UP LINES★★★

2件目・・・・

 

留守電のアナウンス

Message two, September 11th, 9:12 a.m.

(メッセージ2件目 9月11日 午前9時12分)

 

トーマスの声

Are you there? Are you there? It's me again. Hello?

I was hoping you would be home. I don't know if you heard about what happened but I wanted you to know that I'm okay.

Everything is fine.

We're still waiting to find out what we're supposed to do.

It's pretty chaotic. Firemen are supposed to be coming.

(いるかい? いるのかい? また僕だ。もしもし? 帰っているといいんだけど。事故の事は聞いてるかな。でもパパは大丈夫だ。問題無い。

今はまだ指示を待っているところだ。かなり混乱してて、消防士が来てくれるはずなんだ。)