フレア･ウイルス。

人間の脳を侵食し、正気を奪い、クランクと呼ばれるゾンビのような化物に変えてしまう治療法の無いウイルス。

前作のラストで明かされた迷路の外の世界は、フレア･ウイルスにより荒廃し、生き残り達による治療法の研究やサバイバルが繰り広げられている世界だった！

 

治療法を得るためには手段を選ばないWCKDの施設を脱出し、混沌とした外の世界へと踏み出したトーマスたちに追手が迫る！

 

シリーズ第2弾！

タイトルに「メイズ、迷宮」とありあますが、メイズ(迷路)が出てくるのは1作目のみ。1作目とはテイストがガラリと変わっております。

原題 the scorch trials(灼熱の試練)が示す通り、荒廃した砂漠が主な舞台。

砂漠以外にも、研究施設、隠し基地、野営地等、主人公たちが様々な場所に旅をしながら世界の真実を知り、生き残りをかけて戦い抜いていくお話。

 

（サバイバル・ホラー）

非人道的な人体実験を行い未知のウイルスを研究する施設からの脱出。

荒れ果てた都市の残骸に潜み襲ってくる感染者たち。

ゲーム「バイオハザード」や「ラスト･オブ･アス」の世界観のようなゾンビホラー＆アクション的な作風。

設定自体に斬新さはないものの、ハラハラドキドキのスリリングを存分に味わえる良作。

 

（新キャラ 脇役演者たち）

敵役のジャンソン、主人公たちと行動を共にすることとなるホルヘ、ブレンダ、ヴィンス。それぞれ演じるのは超有名俳優ではないんですが、逆にそれが良かったのかみんないい味出して好演してます。

ジャンソン役のエイダン・ギレンは、雰囲気がゲイリー・オールドマンに似ていて、いかにもゲイリーが演じそうな悪役を演じてます。

 

（見どころ＆好きなところ）

●サバイバル・ホラー

●トーマスとテレサの微妙な関係性

互いに惹かれあい認め合う所は多分にありつつも、現状認識や目指すべき方向性が異なり交わる事のない悲しい関係。

「主人公とヒロインのありきたりな恋愛ドラマ」を排しているのもこのシリーズのいい所かなと思います。

●最終作に向けてトーマスが演説を打つラストシーン

いよいよ彼が本格的にリーダーとして覚醒し、皆がそれに惹かれていくところが好き。