ミシシッピ・バーニング B

(MISSISSIPPI BURNING)1988

監督 アラン・パーカー  
キャスト ジーン・ハックマン アンダーソン
  ウィレム・デフォー アラン・ウォード
  ブラッド・ドゥーリフ ペル保安官補
  フランシス・マクドーマンド ペルの妻
  ゲイラード・サーテイン スタッキー保安官
  スティーヴン・トロボウスキー タウンリー(町の有力者)
  リー・アーメイ ティルマン町長
  マイケル・ルーカー ベイカー
  プルイット・テイラー・ヴィンス レスター
 

ケヴィン・ダン

バード(ウォードの部下)
  トビン・ベル アンダーソンの部下
 

アメリカ南部ミシシッピ州。黒人への人種差別が色濃く残るこの地で起きた公民権運動家の失踪事件の捜査に乗りこんだFBIの刑事2人が、差別とそれを扇動するKKKと闘う様子を描いた作品です。

1964年にミシシッピで公民権運動家2人と黒人男性1人が殺され、

犯人の中には保安官員もいたという実際の事件を基にしています。

 

別れた水飲み場、燃える家。印象的なシーンで始まります。タイトル通りよく家が燃やされてます。

人種差別をテーマにした映画はたくさんありますが、黒人への差別や

KKKをここまでがっつり描いた

作品も他にないかも。

 

ジーン・ハックマンは彼の持つイメージ通りのタフな捜査官を、

ワイルドな役のイメージが強いウィリアム・デフォーはインテリ捜査官を演じてました。デフォーは口とアゴがでかく、メガネかけてても、あんまり

インテリ感が無い。やっぱワイルドな役が似合うと思います。

 

その他のキャストもなかなか味があります。当時は無名だったけれど現在ではそれなりに名の知れた俳優さんが多いですね。

現在、脇役で活躍するケヴィン・ダンやトビン・ベルは本作が映画デビュー作となります。

 

(見どころ)

●酷い偏見と差別。

飲食店内で座席が別れている等、公然と差別が行われていた現実にはちょっと驚かされます。1964年が本作の舞台ですが、同年には公民権法が制定され、キング牧師がノーベル平和賞を受賞するなど、公民権運動が実を結んでいきます。

 

劇中でハックマン演じるアンダーソン捜査官が、差別の根源が「貧困」であると言ってました。今でも不況で失業率が高くなると欧州ではユダヤ人や

外国人労働者への差別的な運動が起こったりしてますしね。

 

★★★PICK UP LINES★★★

南部

 

ティルマン町長

「上司に伝えろ。皆、南部を誤解している。分かるだろ。

 みなボロを着て、学問はなく、コーンばかり食ってると思ってる。

 ここにはただ2つの文化があるだけだ。

 白人の文化と、有色人種たちの文化だ。

 昔からずっとそうだ。これからもな。」

 

アンダーソン

「よそでは、そうは思わん。」

 

スタッキー保安官

「関係ないね。ここはミシシッピだ。」