舞台は1960年代、アイルランドのマグダレン修道院です。修道院といっても実質的には収容所、刑務所といった感じです。結婚前の女性が

男性と関係を持ったり子供を産んだりすると堕落した女とみなされて、まるで犯罪者のように扱われ、周囲や家族からもうとまれて修道院送りに。その修道院での非人道的ないじめや虐待を描いたというか、暴いた映画です。実話に基づいたお話です。そんなに昔の話ではなく、存命の関係者も多くいるだろうに、こういう映画を撮ったのはなかなか勇気もあるかと思います。 

 

事実を世間に知らしめるというか、告発したような映画なので、余計な演出はせず、淡々と修道院での実態を描いています。エンターテイメント性は低いです。

アイルランドとイギリスの合作映画です。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞（グランプリ）を受賞しました。

 

「刑務所での虐待」という、わりとありふれたネタなので新しさはないです。テーマやストーリーがありふれたものだと、見どころは役者の演技になりますが、これはなかなか良かったと思います。

  

（見どころ）

●主役のノラ・ジェーン・ヌーンや、院長役の人も良かったですが、

　クリスピーナ役のアイリーン・ウォルシュが特に良かったです。

 

（好きなところ）

●ノラ・ジェーン・ヌーン

　めちゃくちゃきれい。あの大きな瞳と、きりりとした眉。

　何か凄い迫力がある。

　オーディションで選ばれて映画初出演だそうです。