ヘル・レイザー S

(HELLRAISER)1987

監督&脚本  
クライヴ・バーカー  
キャスト  
アシュレイ・ローレンス カースティ(娘) 
クレア・ヒギンズ ジュリア(義母)
アンドリュー・ロビンソン ラリー(父) 
ショーン・チャップマン フランク(ラリーの兄) 
ロバート・ハインズ スティーヴ(カースティの彼氏)
ダグ・ブラッドレイ 魔導師ピンヘッド

謎のパズルボックスを組み替えた者の前に現れ、快楽と苦痛の異世界へと引き込む4人のセノバイト(魔導師)

 

セノバイトの世界に囚われていた男フランクは自らの肉体を蘇らせるため、兄嫁であるジュリアと結託して人間の血肉を求めるが・・・・

 

クライブ・バーカー監督&脚本のブリティッシュ・ホラー。

 

怖さや気持ち悪さ十二分のホラーらしいホラー作でありながら、不思議さやワクワク感まで感じさせる良作。

 

異空間からの鎖がフランクに向かって飛び掛かってくるシーン等、見た目のカッコ良さや気持ち悪さを表現するセンスがとてもいい。

 

(二段構えのホラー・モンスター)

復活したグジュグジュ・ミイラのホラー・モンスター、フランク。

対するは若く美しい姪のカースティ。

恐ろしいモンスター VS 若い美女 はホラー定番の構図。

 

本作ではさらに、フランクが恐れる上位モンスターとして4人のセノバイトが登場。謎に満ちたセノバイトの存在がとってもエキサイティング!

 

(セノバイト)

cenobite は「修道士」「宗教的共同体で暮らす人たち」を意味する単語ですが、本作では中二病感溢れる「魔導師」というステキな訳がつけられています。

超ハードSMな佇まいのセノバイトたちのビジュは恐ろしげでもあり、愉快でもあり。

特にリーダー格である針刺し顔面のピンヘッドは人気が出てイギリスを代表するホラー・モンスターとなりました。

(他3人)

・フィメール(喉パックリのスキンヘッド)

・チャタラー(顔全体がただれて、歯が剥き出し)

・バターボール(舌をべろりの太っちょ)

 

漫画「ベルセルク」のゴッド・ハンドは、セノバイトの影響をもろに受けているし、バイオハザードのネメシスもほとんどチャタラーまんまだし、いろんな作品に影響を与えていると思います。

 

(見どころ&好きなところ)

●セノバイトたち

ピンヘッドを演じたダグ・ブラッドレイはバーカー監督と劇団を立ち上げたこともある友人で、以降2005年のシリーズ8作目「ヘルレイザー ヘルワールド」までピンヘッドを演じてます。

 

●フランク復活のシーン

床から気色の悪い何かが蠢いて、少しずつ人の形を成していく様が秀逸。

1982年「遊星からの物体X」を思い起こすよなキショさが最高。

CGでは表現できない生々しさがいい。

 

★★★PICK UP LINES★★★

魔導師(セノバイト)

 

ピンヘッド

Explorers in the further regions of experience.

Deamons to some.  Angels to others.

快楽の探究者

ある者には悪魔。ある者には天使。