ブラック・レイン 

(BLACK RAIN)1989

監督 リドリー・スコット  
キャスト マイケル・ダグラス ニック・コンクリン
  高倉 健 松本正博警部補(マサ)
  アンディ・ガルシア チャーリー・ビンセント
  松田 優作 佐藤 浩史
  ケイト・キャプショー ジョイス(アメリカ人ホステス)
  神山 繁 大橋警視
  若山 富三郎 菅井 国雄(ヤクザの大親分)
  ジョン・スペンサー ニックの上司
  内田 裕也 梨田(佐藤の部下(ニセ警官 バンダナ))
  ガッツ 石松 佐藤の部下
  國村 隼 吉本(佐藤の部下)
  安岡 力也 菅井の部下
  島木 譲二 菅井の部下
  小野 みゆき スパンコールのホステス
  ケン・ケンセイ 松本の息子
  ルイス・ガスマン フランク(バイクレースでニックに賭けた男)

NYで捕まった日本のヤクザ佐藤。

捕まえた刑事ニックとチャーリーが

大阪まで護送したところで逃げられてしまう。

NYのデカが異国の地日本で日本の警察とぶつかりながら佐藤を追う。

 

監督リドリー・スコット、

アメリカからはマイケル・ダグラス

にアンディ・ガルシア。

日本からは高倉健に松田優作、その他個性的な面々が揃っています。

(撮影監督がヤン・デ・ボン。あと関係ないですがホステス役のケイト・キャプショーは1991年にスティーヴン・スピルバーグと結婚します。)

 

バイクスタント、銃撃戦などのアクションシーンももちろんありますが、

異国の地で奮闘する主人公ニックと日本の刑事松本(高倉健)とのドラマを中心とした作り。

日本とアメリカ、異文化間の違いや衝突、それを乗り越えて築かれる友情。

そんなのがテーマになってます。

 

物語の舞台は大半は大阪なので、当然大阪でもロケが行われましたが、大阪のシーンでもロスのスタジオで撮影されたところは多いようです。

 

(日本人キャストについて)

 オーディションで選ばれたようです。ブルーレイに特典として神山繁、 内田裕也、島木譲二、小野みゆき、國村隼、ガッツ石松のインタビューが収録されてたので観るとおもしろいかも。

内田裕也やガッツ石松が結構真面目に受け答えしてる。

ヤクザの大親分を演じた若山富三郎は勝新太郎のお兄さんです。

 

●松田 優作

本作公開後間もなく癌で亡くなり本作が(劇場公開作の)遺作となりました。

癌であることは盟友の安岡力也以外にはスタッフ、俳優全員に伏せられ、

膀胱癌で苦しい中での撮影だったようです。

 

(見どころ)

●目の前で斬殺された相棒チャーリー。悲しくて辛いシーン。

明るく気のいいチャーリーのあの無残な死に様は悲壮感と主人公ニックの怒りを煽ります。

 

●うどん喰いながら語らうニック(マイケル・ダグラス)と松本(高倉健)

ニックが自らの不正を認め、松本がそれを正し諭すシーン。

2人が本音でわかりあえた見せ場かなと思います。

 

★★★PICK UP LINES★★★

ヤクザの親分 菅井に近づきたいニック

 

ニック

How do I get to him?(奴に近づきたい。)

 

ジョイス

Look, I've been living in this country for seven years and I still can't read the headlines.  Yes means no, maybe means never.

(ねぇ、私この国に7年住んでるけど、いまだにわからない事ばかり。

「イエス」は「ノー」で、「多分」は「ダメ」。)

 

ニック

You didn't answer my question.  How do I get to him?

(質問に答えてくれ。奴に近づくにはどうしたら。)

 

ジョイス

Let the police handle it.  No one's gonna help a Gaijin.

(警察にまかせておきなさい。誰もガイジンを助けてはくれない。)

 

 

ニック

Gaijin?(ガイジン?)

 

ジョイス

Yeah, a stranger, a barbarian, a foreigner. Me and you. More you.

(そう、よそ者、未知の存在、外国人の事よ。私やあなたのような。特にあなたみたいな奴よ。)

 

 

※「外人」は差別的な言葉ではないかという批判もありますので「外国人」と言った方がいいと思います。