フォーン・ブース B

(Phone Booth)2002

監督 ジョエル・シュマッカー  
キャスト コリン・ファレル  ステュアート・シェパード 
  フォレスト・ウィテカー レイミー警部
  ラダ・ミッチェル ケリー(スチュの妻)
  ケイティ・ホームズ パム(女優志望)
  リチャード・T・ジョーンズ レイミーの部下
  ジェームズ・マクドナルド 交渉人 
  キース・ノブス アダム(スチュの助手)
  ポーラ・ジャイ・パーカー 最初に絡んできた娼婦
  ジョン・イーノス3世 レオン
  キーファー・サザーランド 電話の男 

口八丁のタレント・プロモーターのスチュ。いつも使用している公衆電話のベルが突然鳴り、受話器を取ると見知らぬ男の声。

「勝手に電話ボックスから出たら狙撃する。」

 

電話ボックスに閉じ込められたスチュ。スチュの事を調べ上げていた犯人の正体、目的は!?

 

電話ボックスとその周辺のみでストーリーが展開される密室的サスペンス。

限られた空間・場面の中で、画的には動きの少ない作品ですが、なかなかに緊迫感溢れるアイデア作。

謎の男にどんどん追い詰められ狼狽、憔悴していく主人公を演じたコリン・ファレルの演技も良かったです。

 

日本でもあまり見かけなくなったとはいえ公衆電話はまだ結構設置されています。駅とか。ただボックス型はほとんんど見かけない・・・

 

(犯人)

最後にちょっとだけ姿を現す真犯人。

電話の声も含めてキーファー・サザーランドが演じてます。

作中どっかで登場してたかなーと勘繰りたくなりますが、最後以外はどこにも登場していないよう。結局のところ、その正体も目的も不明のままですが、「無自覚な咎人を試しながら罰を与える」系の犯人で、2004年公開「ソウ」のジグソウと同じ類だと思います。

 

(見どころ 聞きどころ?)

●電話の男の声

本来受話器を持つスチュにしか聞こえない犯人の声ですが、映画ですので、観客にも聞こえてきます。受話器越し音声に加工された男の声がずっと響いてくるので、スチュと同じように犯人と対峙しているような気になる。

 

★★★PICK UP LINES★★★

冒頭 マンハッタンの公衆電話 

 

This is the telephone booth at 53rd 8th perhaps the last vestige of privacy on Manhattan's West Side.

Is the last booth of its type, still in regular operation.

Up to 300 calls daily originate here.

This location has been burglarized 41 times in the last six months.

Verizon has scheduled this structure to be torn down and replaced with a kiosk as of 8 a.m. tomorrow.

Hardly two blocks away meet the man who is to be the final occupant of that booth.

 

これは8番街と53丁目の角にある公衆電話。おそらくマンハッタン西側での最後の忘れ形見。ボックス型公衆電話最後の1台。いまだ現役で毎日300件の電話が掛けられている。この場所で半年間に41件の強盗事件が起きた。

ベライゾン(携帯電話会社)が明日の朝8時に取り壊し売店に代わる予定だ。

ここから2ブロック先を、この公衆電話の最後の利用者となる男が歩いている。

 

※kiosk 日本では駅の売店でお馴染みのキヨスク。

 英語です。「簡単な建物、売店」の意。