PIG / ピッグ B

(PIG2021

監督&脚本&製作総指揮  
マイケル・サルノスキ  
キャスト  
ニコラス・ケイジ(製作) ロブ(ロビン・フェルド) 
アレックス・ウルフ アミール(トリュフバイヤー)
アダム・アーキン アミールの父 
デヴィッド・ネル フィンフェイ(人気店シェフ) 
ダリウス・ピアース エドガー(賭け拳闘主催者)

I'd like my pig back.

(俺の豚を取り戻したい。)

 

オレゴン州の山奥で、相棒の豚と共にトリュフを採取してひっそりと暮らす男。

 

ある日、何者かに豚を奪われ、ポートランドの街まで乗り込んで豚を探す中で男の正体が明らかになっていく。

 

(ヒューマン・ドラマ)

・人付き合いを避け、山奥で相棒の動物とひっそり暮らす男。

・奪われた相棒を取り戻すため街へ出ると、男の名を聞いた裏社会の人間たちがみな一目おく存在。その男の名はロビン・フェルド。

 

ジョン・ウィック」さながら、かつての腕利きヒットマンによるリベンジ・アクションを思わせまくりの展開。

主演ニコラス・ケイジってのが、またその路線を思わせる。

 

だけどフタを開けてみたら、ヒューマン・ドラマ。

リベンジ―・スリラーという宣伝文句はまったくの嘘でした。

豚の映画でもありません。

 

●みんな、ちょっぴり軽くなった?

ロビン、アミール、アミールの父、三者それぞれ、ほんの少し癒しを感じられたのかな~。

 

最後にアミールと別れる際に「また木曜にな」と確認したロビン。

(握手を求める演出はちょっと陳腐な気がするのでなくてもよかった。)

帰ってきた山小屋にはたくさんの料理器具、調味料が見える。

次の木曜には、ロビンが手料理でアミールをもてなしたりするのかな~。

 

キャラクター達のその後が自分の頭の中で動き始めるような、そんな余韻を残せるのはいい作品。

 

(見どころ)

●コック ≒ 殺し屋?

ボサボサの髪とヒゲ、みすぼらしく汚い服。

しかし、かつては街でみなから尊敬される存在だった男。

その正体は、裏社会で恐れられた伝説の殺し屋!ではなく、

超腕利きのコック

 

一流の料理人が、まるで一流の殺し屋のような扱いのキャラになっているところが面白い。

 

料理も人の心を捉える必殺の一撃にはなり得るのかな。

 

●新境地 主演ニコラス・ケイジ

すごく抑えめな演技に味がありました。

本作では製作も務めてます。

 

★★★PICK UP LINES★★★

 

PART ONE(第一章)

Rustic Mushroom Tart(田舎風マッシュルームタルト)

・ロビン作 ロビンと豚が食す

 

PART TWO(第二章)

Mum's French Toast & Deconstructed Scallops

(ママのフレンチトーストとホタテの創作料理)

・アミール作の失敗朝食 アミールとロビンが食す

・フィンウェイの店の凝った偽物料理 ロビンが素手で食す

 

PART THREE(第三章)

A Bird, a Bottle, & a Salted Baguette

(鳥料理、ワイン、塩味のバケット)

・ロビンとアミールが作る ロビン、アミール、アミール父のディナー